昨夜はお互いに早い時間から睡魔に襲われていてリアルタイムで新年を祝えない疑惑も浮上したけど、二人で眠いと言い合いながらのんびり話している内に日付が変わる瞬間を迎えてたよね。日記にも書いたけど、昨日の僕は暇な時間はひたすらゲームとアニメに費やしていて、アズール氏が顔を見せてくれたらゆっくり話して……昨日だけじゃなくて去年一年間、そういうなんてことのない毎日をごく当たり前のように過ごせたのは、アズール氏のおかげだと思う。幸せなんだ、本当に。
アズール氏が隣にいてくれる、それを『当たり前』だと慢心したことは一度もない。僕の性格は褒められたものじゃないけど(短気だし煽るし世捨て人だし)、好きになった人もまた自分のことを好きになってくれるということがどれだけ奇跡的なことかを知らない訳じゃないから。一緒に過ごすようになって二年以上経つ今でも、ふとした時に「これは陰キャのくせに無駄にポジティブなオタクである拙者が作り上げた夢なのでは？」と思うことがあるくらい。そういう時はアズール氏の名前を呼ぶ。アズール氏、アズール氏、って。 そうしたら君はいつだって応えてくれる。その幸せが僕の日常に溶け込んでも、『それが当然だ』とはやっぱり思わない。君に出会えたこともこうして恋人になれたことも、さっき言った通り奇跡だから。
僕は器用だとは言えないし、世間で言う理想的な恋人像には当てはまってないと思う。だからこそ、どれほど大切だと思っているかしっかり伝えたい。こんなに長くいるんだから言わなくても分かるだろうなんて絶対に口にしないし、不格好だとしても僕の言葉でめいっぱい伝えたいんだよね。君が大事だよ、って。
年が明けたからと言って僕の恋愛スキルは上がったりしないし相変わらず君にデレデレした男のままだと思うけど、今年もよろしく。

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アズール氏が僕に「優しい」って言ってくれる度に擽ったい感覚になる。誰よりも優しい君にそう言ってもらえることが誇りだし、まあ実際に僕がもし、もしも優しいとしたらアズール氏に対してだけなんだけど……それでも、たとえ少しだとしても本当に優しくなれるようにしようと思えるんだ。……え？じゃあ他の人と対面で積極的にお話する気になったのかって？それはないでござる。あくまで心のあり方っていうか……うん、そういう感じ。