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┗2041.真夜中のシュテルン(16-20/30)
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20 :
ガイア
2022/11/14(月) 16:26
先月の頭辺りだったか。旦那様からこの日記を連名にしないかとの申し出があってな。筆を取る許しをもらってから大分経ったのは単に俺がそんなに書くとは思わなかったからだと言っていた。実際初めて書いたページにも綴った通り、受け取った時は悪戯込みで筆無精だと伝えてあったからその認識は実に真っ当なものだと思う。
それに伴って日記の名前を変えるかどうかも問われたな。
シュテルンは星を意味する言葉だ。つまり真夜中の真っ暗な空を彩る明かりで、あいつからしたら俺を連想させる言葉だったらしい。だから連名にするなら二人のものを、ってことだったんだろう。
そこまで分かった上で俺はこのままを希望した。気に入ってたのもあるし、このタイトルは俺にとってのディルックにも当て嵌るからだ。暗闇のような右も左も分からない世界で輝きを放つ一等星。こう表現したらもうあいつしか浮かばないんだよな。
今も昔も、旦那は俺にとって眩しすぎる程の光であり炎であり……大切な存在でもある。いつまでもそこに居て立っていてほしいんだ。なんと言っても、闇夜の英雄様なんだからな。
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新しくページを使うでもよかったんだが、言いたい事はほとんど本人に伝えた後だしな。気が付いた旦那様の目にいつか留まった時をひっそりと楽みにするのも悪くないだろう。
付き合って半年記念を迎えることができた。一応毎月感謝と愛と未来の約束は伝えさせてもらってるんだが、それでも大きな節目ってなると感慨深いものがあるな。
告白しておいて振られることを大前提、添い寝をする関係性はその瞬間終わるだろうとか思ってたあの時の俺はもう居ないんじゃないかってくらい見る影も無くなった。お前が愛してくれて受け入れてくれる事を信じて疑わなくなったのは、ひとえにお前が真摯に愛を伝え続けてくれたからに他ならない。何回も言葉を砕いて根気強く向き合ってくれて、その結果こうして今の俺が居る。文字通り旦那様が育てた恋人ってわけだ。
知れば知るほど似た考えや思考回路ばかり、違うところも尊重し合えるしそれすらも愛おしいと思う。もし恋人じゃなかったとしても俺たちは上手くやっていけたんだろうなってくらい相性の良さを感じざるを得ない。
自由の国の民らしく、俺たちは俺たちの自由を謳おう。その方が生きやすい。そして何より、そんなお前が大好きだ。
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19 :
ガイア
2022/10/06(木) 12:26
そもそもの話、人の上に立つお前が俺にそういう感情を向けていた事自体からして意外性は抜群だった。だからこそ動揺したし返答を貰った今なんかそれは強まる一方、暫くは落ち着いてくれないだろうな。
……という訳で、だ。やられっぱなしは性にあわないから仕返しをさせてくれないか。
お前から敬愛を伝えられたすぐ後に俺が忠誠心を持ってる話はしただろう?心の底から尽力し支えたい、ひいては俺という存在が居なければ何も出来なくなるくらいに……ここまでやるともはや独占欲になってくるがこの辺もとっくに伝えてあるからいいとして。
それとは別に俺もお前に対し尊敬している部分が大いにある。まあ人と人だしな、親しくする上で尊ぶ箇所は少なからず出てくるものだとは思うんだが。今回はそこについて書かせてもらおう。ほんの仕返し──いや、お返しだ。
旦那様はとにかく自己がしっかりしてるな。流されすぎることは無く意見をはっきりと口にできる。理解をした上で自分を大事にする選択ができる。自己犠牲は周囲を苦しめるだけであり己の最大の味方は自分である、無意識だろうとそれに近い考え方を持てるのはいい事だと思うぜ。……おっと、今は俺が旦那について語るターンだ。他の人間に対する評価をする時間じゃないことは念の為綴らせてもらうとしよう。
元より自分を持ってる奴が大好きな俺がそんなお前を好まないはずもなく、案の定恋人であることを抜いたとしても好意的に感じるポイントとして真っ先に挙がった。
次に技術面。さすがは名家の御曹司、英才教育と努力の賜物とも言えるが俺もだいたい同じものを受けたよな…?と思うこともしばしばある。その中でも今回はそうだな、演奏についてでいこう。直近で一番印象深かったエピソードだ。
楽器を嗜んだ奴ってのはだいたいが楽譜ありき、無くとも過去に練習したワンフレーズを……だと思ってる。事実俺がそうだからな。嗚呼、勿論これは衆人環視の中で披露できるような連中は除くものとする。
話を戻して。旅人と一緒に新天地を歩き回った休憩時間の時、たまたまあいつらが離れたとこに行ったから二人きりっていうタイミングがあったんだ。話の流れは忘れちまったが俺たちは旅人から預かっていたライアーを少しだけ弾いてみることにした。俺に関しては前述の通り、問題はディルックの旦那だ。お前それ楽譜見た事無いよな?と思う選曲、弾くことが初めてかどうかはともかくとして恐らく…ほぼ間違いなく所謂耳コピを披露してもらった。技術に関してはもうここまで書いたんだ、今更だな。
元来才能溢れる奴ではあったがここまで来るのかと舌を巻いたな。才能だけじゃなく努力もしてきたに違いない。俺に無いものを持つお前に対して尊敬するのは当然の原理、だろう?
他にもいくつかあるがこれで最後にするか。人付き合いについて。
堅物に見えてユーモア溢れる面も持ち合わせる旦那様との会話は楽しくて仕方ない。そしてそう思うのはどうやら俺だけでは無いということを知ったのは少し前の話になる。言葉選び、反応、テンポ……どれを取っても構わずにはいられない存在なんだと思うぜ。事実、一番隣で話してきた俺が言うんだから間違いない。
社交界において壁の花が許されないお前が対人面に難があるわけないと思ってたんだが、それにしたって俺の予想を軽々と超える姿は嬉しいし面白い。俺の事をこれでもかというくらい褒めてくれたお前の方こそ、俺にとっては立派な恋人で義兄だ。
こういう話は語っても語り尽くせそうにないな。どれだけ語彙が豊富だろうと、お前への想いを表現するには物足りなくなっちまう。
お前という人間とあの日出逢えて本当によかった。愛してるぜ、俺の自慢のディルック。
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18 :
ディルック
2022/10/03(月) 02:02
氷華の筵は麗しく、星の流れは悠々と
僕が君を敬愛しているという事実はそんなに意外だったか?僕はね、いつだって吹きこぼれる程の愛おしさと同時に君には尊敬の念を持ち合わせているよ。
例えば僕がどうしようもなく眠くてぐずっている時、話し込んでいる最中にどうしても別の予定を済ませなければならない時、どうしようもない悪戯をけしかけても笑いながら付き合ってくれる時、それから…どれだけ寄りかかっても必ず受け止めてくれる時。
君は嫌な顔なんてこれっぽっちもせずに僕のやりたいようにやらせてくれる。人間だから疲れている時もあるし虫の居所が悪い時だってあるだろう。それでも君は、そんな素振りは一切見せずにひたすらに僕のことを甘やかしてくれる。
あとは…そうだな。以前にも言った気がするが、博識な所かな。君が興味のある分野に対して僕はあまり知識が無いからな。僕の知らないことを沢山知っている人間を尊敬するのは当然の原理だとは思わないか?
ああ、そうだ。僕に対してでは無いんだが、友人や知人に接する時の君の接し方にも尊敬に近い念を抱いているよ。話の広げ方が上手いし皆楽しそうに君と話しているし、フォローの仕方もとても上手だと思う。皆に慕われている君に密かに鼻を高くしている僕が居たりもするんだ。
そんな君だから僕は心の底から惚れ込んだ。
恋人を誰よりも尊敬できるだなんて、素晴らしいことだと思わないか?
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17 :
ディルック
2022/08/31(水) 03:31
とても広い天文学の中で、星を繋いで君と出逢う。
琥珀の弓張りに星を散りばめ、
君ならば何を想うのだろうか。
君と重ねた月日の中で、見付けて
交わした欠片を大切に抱こう。
──…ゆっくりと。確かに。
一つずつ、きちんと。
落とさないように。取り零さないように。
月齢:3.4
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16 :
ガイア
2022/08/14(日) 13:08
気を抜くと旦那に甘えている自分がいることに気が付いたのはわりと最近。付き合ってもう少しで三ヶ月、どうやら俺はすっかりあいつに染まってしまったらしい。甘えるのが曝け出すのが苦手だと宣っていたのはいったいどこのどいつだったんだって話だ。
俺の髪を乾かすのは自分の役目だと言ってた気がしたのもあったが半分無意識にタオルだけ引っ掛けてベッドに行って催促したり。添い寝するようになってから心地良さを覚えちまったその手に撫でられたくて強請ったり。耐えきれなくて力一杯抱き付いて……いや抱き締めて肩とかに顔を押し付けたり。
思い返すとどれもこれもがこの歳の男のする事じゃ無さすぎて羞恥心に苛まれるし、もしかしなくともまたやらかすんだろうなと諦めも同時に生まれてくる。
お前と比べたら早寝な俺だが、無駄と分かってても起きる事が癖になってしまったようだ。早くその温もりを腕の中に閉じ込めたい。
愛しいディルック、この想いを綴って鷹に持たせたらお前はどんな顔をしてくれるんだろうな。
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行商人を助けた礼の品として騎士団に果物が贈られてきた日のことだ。その日は任務で一所に留まらなかったせいで俺への伝達が遅れ、知ったのは騎士団に戻ってから…俺の分として葡萄を二房渡された時だった。
いや俺に葡萄なのか?と驚いたし丁重に断ろうとはしたんだが、その行商人に手を貸した団員は俺以外全員退勤済み。ジンに押し付けようにも好意を無碍にするなと一蹴。それ以上は何も言えずそのまま持ち帰ることにした。
さすがに生物だからと直帰し軽く夕食を済ませてから濯いだ葡萄を食べてみる。甘いし美味い。これが酒になればもっと好みだったに違いない。……それでもどこか物足りなさを感じるのは、もしかしなくとも俺自身がもっと美味い葡萄を知っているからなんだろう。久しぶりにワインでもジュースでもなくあの地の葡萄をあいつと食べたい気分になった。
そう言えば少し前に旦那とした会話を思い出してな、ベッドから出ずに俺が剥いた葡萄をお前に手ずから食べさせてやりたいっていう願望。似たような話は前から、それこそこの関係になる前からしていて……その時は「僕のことを猫か何かと思っていないか」とかなんとか言われた気がする。無自覚だったかどうかは覚えがないものの好意があった頃だったし否定したんだが。
昨晩会話の流れで二つほど隠していたものと自覚したばかりの欲求を俺はお前に伝えた。そんな今ならさすがに分かるんじゃないか?俺はな、お前に尽くしたいんだ。これでもかってほどの愛を与えて溺れさせたい。綺麗とは呼べない重さだってある。
……それはそれとしてディルック、お前が俺に敬愛を持ってたのは初耳だったんだが。どこでどうしてそうなったのかこれを確認した後にでも教えてくれないか。未だにこれに関しての動揺が収まってくれないんだ。
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