Only the sigh disappears into the jet black.

※必読規約
※文字色一覧　 □white □white2 □white3 ■black

日記作成(表紙)には
【使用Ｃ名をフルネーム（作品名）】を使用してください。

【！】サイト移転・規約改正のお知らせ

※一度上部の※必読規約からトップページへ目を通してくださいますようお願い致します。

スレ一覧
┗2125.Only the sigh disappears into the jet black.(2-6/20)

6 :GIN
2022/08/13(土) 20:21

これまで俺の中に愛なんざどこにも存在しなかった。アイツと出会い、初めて愛しいという感情が芽生えた。任務中もアイツの姿ばかりを思い浮かべ、早くこの腕で抱き締めたいと思っちまう。おかげでターゲットを撃ち抜く精度が以前に増して上がったわけだが。任務中に離れていてもアイツを常に感じていられるように、宝石商に瞳の色に似たブルートパーズとエメラルドをあしらったリングを作らせチョーカーに通し互いの首に巻き付けようとアイツに提案するつもりだ。リングは髪色に似たピンクゴールドとシルバー。俺のハイネックにチョーカーが隠れちまうのが難点か。

▼　top　write　search　new　▲

[削除][編集]

5 :GIN
2022/08/13(土) 00:31

アイツはまるで猫のような女だ。俺の腕の中をするりとすり抜け姿を消したと思えば勝手気儘にふらりと姿を現す。猫は人間につかず家につくと言うが、アイツは俺自身ではなくセーフハウスについているのかもしれねぇな。任務を終えて憩う時、アイツが横たわったベッドに腰掛け煙草に火を点けるだけで上等な酒を浴びずとも安らぐのは、アイツが俺の心のセーフハウスだからに違いねぇ。組織の女に惚れるなんざ思いもしなかったが、黒でも白でもねぇ灰色のアイツだからこそ惚れちまった。気紛れな猫の帰りを煙草を喫みながら待つとするぜ。

▼　top　write　search　new　▲

[削除][編集]

4 :GIN
2022/08/06(土) 21:43

人生に於いて目障りな物は全て排除する、それが俺の流儀だ。ハエやネズミ共の価値の無ぇ命もそうだが俺自身の記憶も同じく排除してきた。価値ある記憶はどうかと言えば、大切な女のことは一瞬たりとも逃さず俺の記憶の中に留めたい。俺はこれまで日記を書こうなんざ微塵も思わなかった。紙ベースはいつ誰の手に触れるかわからねぇ。インターネットは二重三重のセキュリティを掻い潜りハッキングする輩が居やがる。インターネットの海の中へ俺の想いを放てばやがて泡になり海水へ溶けゆくだろう。だがその反面、人魚のように美しく儚いアイツが微笑みながらその泡を掌に掬う姿を想像するとガキみてぇに胸が高鳴るぜ。