事の始まりは、俺が書類の間に紛れたえろ本を会社に持って行ってしまったこと―― まぁそれはいいんだが(よくない) 帰って自室に直行して、枕の下にそのえろ本を隠してからリビングに戻ったんだが… とある恥ずかしいできごとにより、即Uターン 出てこーいってドアを叩くひふみをよそに、俺は散らかった部屋に籠城 手持ち無沙汰になって、えろ本を取りだして眺めていたら、勘のいいひふみが俺の行動を察したらしく、出てきたらもっとえろいの見せるよーとか言いやがった ドアの隙間から差し込まれるえろ本に引き寄せられて、俺がその端を掴んで引くと、取られてたまるかとばかりに、ひふみがキープする ><暫し攻防> べつにえろ本目当てじゃなかったが、白旗を挙げた俺は鍵を解除して部屋から出た――途端、抱擁で確保され… いや、俺たちはなにやってんだ? アラサー…なんだよな…………はぁ …そんなバカできるひふみが大好きだけどな(ボソ) |
スパダリって言われた ……え? マジか 肩書…スパダリ? 俺が? な、なんだろう、こそばゆいけど…嬉しい まぁ一応、社会人経験長いし? いろんなこと雑多に知ってはいる だけど、俺にだってわからんこと、できんことは当然ある なんならいっぱいだ ――独歩にできないことって、ひよこのオスとメスを見極めるくらいじゃないか? って なんだそれは…笑ってしまったじゃないか…はは、は アドバイスだなんて烏滸がましい ただ俺は、愛しいオマエのことになると口が達者になるのかもな こんなふうに、もっと…そう、いろんな場面でいろんな俺を見て、知ってくれ ひふみにだけ、見せるから |
>俺っちのあげれる時間全部独歩にあげるからな! ………萌え死んだ… もう俺は燃えカスになって、宙を舞って、跡形もなくなるんだ 経緯? …いや、まさかそんな言葉を聞くことになるとは、まったくの想定外 不意打ちも不意打ちで、驚いた だって、ひふみは今年に入ってからほんとうに大変だ 体調だって優れない日も結構あって、体力的にも精神的にも、果ては物理的にもアイツの時間は限られている なのに、毎日俺といられるだけいてくれる たくさんたくさん言葉をくれる 独歩といるの愉しいから…なんて言って ひふみ、俺もだよ 大事に大事にしてくれて…ありがとう 好きだから当たり前、なんて言うが、当たり前じゃないさ ひとはみんな、いつかは息絶える それまでの道のりの中の貴重な時間をくれているんだから それにな、ひふみ 「好き」って伝えたら、相手が頷いて「好き」って返してくれることは――当たり前なんかじゃない すごくすごく特別なことなんだ 今日もオマエが大好きだよ |
遠方への出張からの帰り 新幹線の車窓には雨粒、外は暗闇 端末を弄って、動画サイトで適当に選んだ音楽を聴いていた 何曲めか、何気なしにタップして流した曲の歌詞に、意識が根こそぎ持っていかれた すぐに歌詞つきバージョンを探して、もう一度 …あぁ、そう、これだ、まさにこれなんだ、と 俺のアイツへの想い あたたかい歌詞なのに、メロディラインの所為もあってか、あり余っていた気持ちが目から雫となって溢れた 幸い、隣は空席 ぐい、と手のひらで目を拭うと端末が振動した >「お疲れ、独歩~!」 おい、やめろよ、このタイミングで そう思いながらも、愛しい彼の声を想像しながら文字を目で追った 深呼吸…深呼吸……深呼吸 ぬるくなったビールを煽ってから返事を打つ この曲、俺の気持ちだからって動画のアドレスも貼って …ひふみも泣いたって ……いいよな おなじものでおなじ気持ちになれるのって そういう相手と出会えて、傍にいるって…しあわせ なのに俺ときたら 帰って、風呂に挿入ってくる…だなんて、とんでもない誤字をした #これか/らたくさ/んの泣き笑/いを知るた/びに増えてい/くの #時にぶ/つかりす/り減ってそ/してまた埋/め合っていけ/ばいい |
たった独りの大切な存在への俺のアイノカタチ 独りでただ呟くだけの場所です ……のはずだったが 愛しいアイツとのふたりの場所になりました =同性愛表現*R29*半完混合*惚気過多= *閲覧は自己責任でお願いいたします* *乱入はすみません。俺のひふみ(一二三)だけ* +書き手+ 俺=観/音坂独/歩・その他Cを使用の場合、名前の後に*有り 俺の最愛の恋人=伊弉/冉一/二三 |