top
┗
共有時間
┗68
68 :
手塚国光
2011/02/15 17:39
>>67俺こそあんな時間まで長々付き合わせてしまったな。夜の学校はなかなか刺激的だった。普段口にしない事も出来るような気になってしまう。いつも人が溢れている所に二人だけという優越感…それもお前と一緒にという特別感がそんな気にさせるのだろう。
何が初めてだったのか俺には教えてはくれないのか。あの時は俺の視界がそこまで明瞭ではなかったからな、お前の顔を間近に見る絶好の機会だったのにそれを不意にしてしまった。だから眼鏡を外した事を少しだけ後悔している。折角だから今度ははっきりと見える時に見なければならんな。
記念の感想…折角お前の胸の内を知れたのだから俺も少しだけ記しておくか。
俺はあまり気負ってはいなかった。いつもより短い間隔でお前の言葉が返ってくるのは新鮮だが、話しているのが俺とお前だという事に変わりはないのだから。本当は定まりきらない俺の気持ちは伝えずにいようと思っていた。
しかし不思議なものでな、言葉を重ねていくうちにまるで水が流れ落ちるように気持ちが言葉に乗って零れ落ちた。それを否定されたら俺はすぐにでもその思いを消そうと思っていた…だからこそお前の気持ちを聞くことが出来て本当に良かった。俺だけの独りよがりではなかったのだと確信出来たからな。
先生には気付かれなかったようだ。動かしたままだった椅子も直したしな。
ただ夜にああして話した教室で昼に授業を受けると思い出して不思議な気分にはなった。だから毎日その場所に触れる分俺の方が先に満たされるかも分からんぞ。
目移りしないようにと言っておきながら何だが、今はもう目移りする気はなくなった。逆に視界の端にお前が映ると目が離せなくなる。ふとした時に物事をお前に結び付けて考えたり…条件反射になってしまった。困ったものだ。
ああ、俺も改めて実感した。月の光に照らされたお前の髪が綺麗だと言う事もな。それに隣に座った時の暖かさは一人では味わえないし、お前だったからこそ身体だけでなく心も暖まる事が出来たと思う。
次は部室だな。大石から鍵を預かっておこう。19日か20日、26日ならば10時以降に行けそうだ。一週間足らずしかないが…性急過ぎるか?
最初は誰だってゆっくりだろう。焦る事はないのだから不二のペースで読み進めていけ。俺だと思って大事にしろよ……冗談だ。
いくら何でも待たせすぎたな、これが待ち合わせなら相当な遅刻だ。お前の次の言葉に期待して待とう。
[
返信][
削除][
編集]
[
Home][
設定][
Admin]
67 :
不二周助
2011/02/14 21:08
昨日はどうもありがとう手塚。どうだった?優等生の君が人目を忍んで夜の教室に忍び込んだ感想は。僕は楽しかったな。あんなドキドキは滅多に味わえないよ。勿論ドキドキしたのはただ忍び込んだからじゃなく、君と二人でいたからだって事は言うまでもなく。
一夜明けて昨日の事を思い返すと少し照れ臭い。それに初めての事だらけで…と、何が初めてだったかは敢えて言わないでおこう。君の低く優しい声と同じ高さで見た整った顔が頭から離れない。責任取って欲しいよ、なんて。
せっかくだから初逢瀬記念に感想を。
最初はかなり緊張していたんだ。やっぱり此処でやり取りするのとは違って君を直接感じる訳だからさ、当然だよね。でも君と話していくうちに徐々に気持ちは落ち着いて、かと思えば気持ちが高ぶったり…とにかくあっという間に時間が経っていたのには驚いたな。本当はもっと話していたかったけれど先生に見つかっちゃったら大変だからね、僕を見送ってくれた後先生と鉢合わせなんて最悪な事態になってなければいいんだけど。
それと…昨日僕が言った事は全て本当の気持ちだから。君の言葉もそうだったと何の疑いもなく信じているよ。
君の中を僕で一杯に出来るか、その逆が先かと昨日話したよね。君の真摯な対応にやられた分、僕の中が君で埋め尽くされる方が早いんじゃないかって、やっぱり君には敵わない。
最初に君を僕の募集板の元に引き寄せた見えない力なんてものがあるとすれば、今度はそれを持続させる力を得る為にもがこうか。また君を独占したいからね。君が他に目移りしないように出来る努力はするつもり。だって眼鏡を取り上げるんじゃなくて昨日のような形で裸眼の君を堪能する方がよっぽど良いじゃない?
君が此処で言っていた「二人で居れば一人では気付かなかった事に気づく」って本当だね。人気のない教室も、学校のグラウンドも、真っ暗なプールも、何時でも空にある月でさえも君の隣で見るとこうも違うのかって実感した。
次はどんな事に気付くか今から楽しみなんだ。次は部室に一緒に忍び込んでくれるんでしょ?手塚。出来ればお互いの手帳に開き癖がついたり穴があく前に実現出来ればなんて希望を呟いておくよ。
そうそう、君から借りた例の本、少しずつ読み始めたよ。ゆっくりだけどね、日本語版とは違う雰囲気を楽しもうと思う。大切な本を貸してくれてありがとう。
昨日の疲れが出て授業に悪い影響を及ぼしていない事を祈りつつ、また此処で物語を作るべく君の返事を待っていよう。待つ時間も楽しいなんて、相当だね僕。