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239 :
跡部景吾(蜘蛛)
2010/03/25 00:42
#3月24日 図書室で
体調を崩してた所為で、数回デートをキャンセルしてきた訳だが漸く2人で街へ出掛ける事が叶った。
呼び出されたのは学校図書室。
元々、読書が好きな俺は本の匂い(紙の匂い)が好きで待ち合わせの場所が図書室だと知って心底喜んじまった。
ドアを開けば既に本棚に陳列された本へと指を撫で向ける横顔。
近寄れば有無を言わさず重なる唇と肌にダイレクトに感じる掌。
背には押しつけられた本棚の堅い感触。
後は唯、闇雲にお互いを求め合った。
アイツは、相当の言葉攻め気質らしい。
恥ずかしげも無く言葉を耳許で投げかけて来る。
其の度に返事に詰まり、羞恥で睨み返す俺様に怯む事なく囁き続ける甘い詩。
…困った奴だ。
…愛しい奴だ。
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