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鎮魂歌
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186 :
橘 杏
2006/11/12 00:23
That isn't liked,but treatment as a child doesn't want to be an adult.
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部活が終わった後はいつも自然に同じグループの女の子達が集まってきて、マッ/クやミ/スド、それからコンビニで買い物しながら他愛無い会話に華を咲かせる。
その中には一応、あたしの姿も有るんだけれど。
「正直あの子たち苦手なんだけど、仲良くしておかなきゃちょっと不便になるでしょ?」
そうこっそり、でも何気なく囁いたら彼女はまるで自分の持っているもの全てを無条件で奪われたみたいに両目を丸くして、暫く絶句してあたしを見つめた後照れ臭そうに笑ったの。
彼女はとても純粋。
時々グループに毒されてるけどね。
本人は純粋なんかじゃないって言うけれど、あたしにはそう見えるの。
彼女はあたしの事を、同じ年なのに色々知ってて「大人みたい」だなんて言うけれど、大人になるっていう事は一つずつ、一つずつ、自分の中の子供にサヨナラを言わなきゃいけない事じゃない?
だからあたし、大人になんかなりたくないの。
だってそれってとても寂しい事じゃない?
あたし、まだ、自分の「子供」を捨てたくないの。
―――――――――――――
そんな放課後が終わって家に帰ると、もう家族は皆ご飯食べた後。
そんな時は夜の裏街に遊びに行って、ご馳走してくれる人を探すのよ。
冷ご飯よりは温かいご馳走。
あたしはただ、上手に生きたいだけなのに……。
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