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双宿双飛
┗223
223 :
切原赤也
2011/03/06 21:44
もーすぐ一年が経とうとしてる。
アドレス変更のメールがちゃんと届くのを見たのを最後に、俺は先輩と連絡を取れずにいる。
この一年は色ンな事があった。
俺も色々変わっちまって、きっと先輩も色々変わっちまったンだろうな、と思う。
もう確かめる勇気も無ェけど…
ねェ先輩。
マメな連絡とかここの更新頻度とか、守れなくて、ゴメンナサイ。
会えた時にだけどんなにアンタをスキか表現したって、普段の態度でソレを示せなかったら、イミ無かった。
受け身でいたらダメだったって、今なら分かる。今更分かる。
ケド、もう遅い。
アンタが居ねェ事は俺にとってもう当たり前で、ただの日常なンだ。
全部が思い出に変わってく。
コレを自分で止める術が、俺には、無かった。
俺自身がどうであったのかさえ忘れかけてる。
だから、せめて、アンタを愛したまま消える事にシマス。
ありがと。
さよなら、
雅治。
しあわせでした。
きりはらあかや
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あー、すげえ。
自分にはたまに、エスパーみてえな特殊能力が備わってるんじゃねえかと思う。いやマジで。なんだって気付いたんかねえ？我ながら不思議で仕方なか。別に、正直なんの気なしに開いたっつうのが本音。
予感とかそんなんじゃなく、マジで単なる偶然なんじゃけど、あれからもう一年も経っとるってのに驚き。
…元気しとった？
なんて、今更か。お前からの連絡に気付かず変更登録もしないままに流れた月日。
言い訳するつもりもねえし、寧ろお前の並べとる言葉に反応するとすれば、赤也のせいじゃなかろ。
結局俺は、求めるばかりで、お前から与えられることに慣れすぎて、結果何一つ応えてやれとらんかった。
口先だけの男だったと思うナリ。
普段の行いをあげるんなら、それは俺の至らなさの結果ぜよ。っつうか、もうお前さんの中には俺の存在なんかすっかり消えちまってるもんだと思っとった。のに、お前ときたら本当、相変わらずやのう。
…有難サン。
変わらず笑顔で、頑張っとると嬉しい。
俺も相変わらず元気にやっとうよ。
もうこの世界にはいなくて、戻る気もなかったんじゃが元気にしとるから。
最後に、お前も幸せならばと願う。
赤也の声を聞けて、嬉しかった。
思い出を有難うな。
最後に話せて良かった。
身体に気ィつけて、元気で。
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