top
┗
双宿双飛
┗230
230 :
仁王雅治
2021/08/08 23:03
#プピナッチョ
こんな時間じゃけど、折角だから暇じゃき久々に筆を取る。
赤也とまた連絡が付いて、今はよくわからん関係のまま、数年ぶりに彼奴と一緒に過ごしとう。
頻繁な連絡をしちょるわけじゃないが、それでも他愛のないやり取りをして、もしかしたら…この日記を書いていたあの頃より一緒に居るかもしれん。
なんじゃ、そう考えると皮肉なもんやの。
この日記を読み返して本当にそう思う。
何度出会いと別れ、付かず離れず、擦れ違い、そして離れてまたくっついて、と俺らは繰り返して来たんじゃろうか。
幸せな時間を綴るページの少なさに、毎回切なくなるのは、なんでかねえ。
この日記を手にとって懐かしくて読み返す度に、互いの擦れ違いの多さにどうにも泣きそうになって、息苦しい。
幸せにしてやれとらんかった自分に、情けなさと苛立ちと、なんつうか言いようのないこの焦燥感。
それでも最後と決めて離れて約10年。
本当に足を洗って離れとったし、まさか戻るとは我ながら思っとらんかったが(とはいえ辿り着いたタイミングでチラチラ後ろから何度かは書いてはいたんじゃけど)こうして巡り巡って赤也と一緒に居るっつーのは、どうにもこうにも不思議というか、本当、奇跡みてえなモンだなと改めて思う。
チャンスを、貰ったんだと思っとる。
勿論、勝手にじゃけど。
読み返す度に後悔だけだった日々の挽回のチャンスがまさか10年越しに転がり込むとは思わんかった。
切ないだけだったこの日記が、どうか幸せな日々の日記だったなと赤也と笑って終われる日がくればいい。
今はただ、素直にそう思っちょる。
もう随分時間が経っちまったし、俺らの関係も、俺を形成する全てのモンも、きっと互いになにもかもがあの頃とはすっかり変わっちまったとは思うが、それでも二人で一つの二人三脚で最後の頁まで辿り着けますように。
完走出来りゃァ、最高。
無理でも、せめて読み終わった後に寂しさが残らんように。
…傍に居てくれてありがとな。
これから改めて、よろしく。
[
返信][
削除][
編集]
[
Home][
設定][
Admin]