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日々是
 ┗253

253 :乾貞治
2008/08/01 21:37



過日は彼が世話になったな…楽しんで過ごせたようで良かった。
土産話を聞きつつ、意外な面に和ませて貰ったよ。
俺の自慢の恋人なんだ、また機会があったら宜しく頼む。…俺の事も宜しくしていただけると俺が悶えます。

…と、私信にもならない呟きを溢しつつ。



□□□


彼を抱いて迎える朝には、どうしてもおはようのメールが甘くなる。(これについては自覚があるんだ、マズい事に)


放っておけば昨夜のログを送り付けそうな勢いで反復してしまうメールの文面を、あれこれ考えつつ削ってはいくつかの感想と当たり障りのない言葉で締める。
彼は陽射しの下とベッドの中で鮮やか過ぎる程ギャップがある人なので、昨夜の名残を太陽の下に持ち出してしまうのはなんだか申し訳ない気がするのだ。

明るい光の中で笑う彼も非常に好みなので特に困る事はないんだが、メールの文面が必要以上に素っ気ないものになっては居ないか、はたと気付いて読み返してみたりもする。




恋をすると、きっと誰でも臆病になるのだ。

手を伸ばして良いのか、互いにとって良い距離感はどの位置か、溢した言葉がどう影響するのか、向けられる笑顔に曇りがないか。
どうしようもない事に、それら全てで悩む時間ですら…彼の存在を身近なものに感じる事が出来て、幸福になっては鼻歌まで飛び出す始末なんだが、な。

伸ばしかけた掌をひっ掴んで、あれこれ考えつつ出足の遅い俺に構う事なく体温は腕の中に。彼の考える物事の捉え方に共感したり感心したり助言を貰ったりしつつ、いつでも彼の等身大を見せて貰う。


…データはとっているんだ、これでも、必死にね。

彼の未知の部分にも既知の部分にも等しく完敗で、暖かく甘い敗北へと、なす術もなく堕ちてゆく。



けれどね。…俺は一つ確かなデータを手に入れている。
…この敗北こそが、俺の本当の勝利だという事を。
恋という掴み所のない感情を勝敗で区切るのは無粋だとは思いつつ、この心地よい敗北を堪能したいんだ。




未だに君と会える日は緊張するし、君に触れる指先が震えるのを隠すのに必死なんだ。
臆病になるのも、不安になるのも、胸が疼くのも、

俺が君に、恋をしているから。

臆する心も恥ずかしい部分も、誇ろうと思う。
…君が傍に居てくれるからこそ生まれる感情だ。楽観主義だと言われようと、な(笑)



…俺は日記を書き溜める癖をそろそろ直した方が良いな。
日記が励みになると聞いたら上げない訳にいかなかったんだと言ったら、君の清涼剤くらいにはなれるだろうか。

君が留守の夜は、纏める気も起きない程つらつらと君の事を考えているよ。
帰ってきたらこの日記を開くだろうから、挨拶もここで。

おやすみ、    。
…また、明日

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