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日々是
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292 :
乾貞治
2009/03/01 22:07
静かな庵に棲んでいた。
俺はその庵で過ごす、変化の少なく安定して穏やかな時間が好きだった。
君と知り合ったばかりの頃は、その時間の均衡が崩れる事に頭を抱えていたりもしたんだよ(笑)
庵から見える町で、賑やかに話す姿を見かけたのがおよそ2年前。
君が俺の庵へとお化け屋敷に来るかのように訪れるようになって、…次第にその回数が増えて、恋仲になってから、1年半。
時を止めた様に静かな庵は、世界中で一番賑やかな場所になっていた。
…いつしか俺はその喧騒に慣れて、堰を切った様に話し始める君の言葉を楽しむようになっていた。
燃え尽き症候群とは、きっとこういう事を言うんだね。
最初の頃あれほど懐かしく思っていた静かな庵が広く感じられるとは、俺も大概我が儘な男だ。
けれどきっと、この静寂にも慣れるだろう。あの喧騒に慣れたように。
楽しくて、
賑やかで、
幸せな、日々だった。
今はただ、感謝を。
君に教えて貰った事だ、
もう少ししたら重い腰を上げて、目の前にある楽しい事を探してみるとしよう。
君との思い出は、幸せの記憶へと大事に仕舞って。
長い間、ありがとう。
君と人生の一部を分かち合えた事を、幸せだと思っているよ。
‐‐‐‐‐‐‐‐‐
君との距離を計るのに、もう少しかかってしまいそうだ。
不器用ですまないが、のんびりよろしく頼む。
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