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日々是
┗298
298 :
乾貞治
2009/04/04 00:29
手を伸ばしても届かないものがあるという事は、しあわせではないのかも知れない。
手を伸ばしても100%届かないと知っている事は、しあわせなのかも知れない。
掌の熱だとか匂いだとか、ともすれば顔の輪郭ですら曖昧になってしまいがちな、遠く遠い過去の柔らかい思い出。
笑顔だけが浮かぶのは、俺の思考回路が自分にとって都合の良い事だけを思い出したいからなんだろう。
赦される事ではなく、他の誰がどう言おうと自分自身がその事を一番良く理解している筈なのに…どういう訳か脳の全く別の部分が、まるで「良い〔思い出〕」であるかの様に笑顔をリピートする。
6月。
無力感と自己嫌悪は変わらないままだ。
けれど俺はほんの少しだけ、変われただろう?
手の届かない場所から見ていてくれ。
今年も慈雨を愛しく思う。
ありがとう。
(2009/06/**)
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