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日々是
┗353
353 :
乾貞治
2012/03/23 18:05
記念日を、一緒に。
互いの都合が合わずにのんびりと言葉を交わす事すら難しかった日々を乗り越えて、久々にゆっくりと布団の中でじゃれる時間は、思ったよりも大量に、心に栄養を届けてくれた。
忙しいとは心をなくす事だと字面にもある通り、どこかが麻痺して居たのかもしれないと…補給してから気付いた辺りはある意味俺らしいのかもしれないけれど、ね。
マグカップを使う、なんて名目で１日ゴロゴロしたデート。背中に貼り付いてコーヒーにミルクと砂糖をねだる恋人にだらしなく目尻を下げて、心のどこかのメーターをマックスまで上げた。
相変わらずの丸くて暖かい空間に、あっという間に眠くなる。言い訳がましい自覚はあるんだが、安心したというのはまごう事なき本心でもあるんだ。
記念日に送った拙い文章に、泣き顔みたいな笑顔で返事が来て。
…次の日は緩む口元をどうやって隠して過ごそうかなんて、そんな事ばかりを考えていた。
寝起きの寝癖だらけの髪型だとか
幸せそうに眠る瞼だとか。
眼鏡を外した瞳だとか、
柔らかい首筋だとか。
ほんの少し、特別な響きの名前だとか。
そういうものを無防備に見せたり見られたりするのが、俺だけだという愉悦と充足に、幸せの意味を学んでいる。
ロロロロロロロロロロロロロロロロ
春が来る前に、と約束した顔合わせなんだが、俺がスマホをもう少し使いこなすまで待っていてくれると有り難い。この状態で町に出たら自分の不甲斐なさに頭が爆発しそうだ(深々礼)
板に来てくれた懐かしい足跡にも、もう少ししたら返信。
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