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日々是
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89 :
乾貞治
2007/01/31 19:04
恋人が色バトンを答えていて、興味深くそれを見ていた。
最後にあった、俺の名前。
彼は俺を白だとイメージしているらしい。
理由を聞けばそれは実に彼らしい訳があって。
彼は俺の恋人であると同時にロルの先生でもあるんだが…、彼の述べた理由に、出会ったばかりの頃の事を鮮やかに思い出した。
見よう見まねでギクシャクとしたロルしか回せなかった頃、ロルの練習相手を募った俺。
颯爽と現れた彼にまさしく一目惚れした訳なんだが、目の前に情景のありありと浮かぶ、それでいて無駄な所を限界まで削って締まったロルに酷く感動したのを覚えている。
幼稚園児が書いた絵がコマ送りになったような自分のロルがあまりに稚拙で恥ずかしく、なんとか彼に近付きたくてそれから必死に練習した。
どうしたら彼にもっと近付けるだろう
どうしたら彼ともっと話が出来るだろう
腕を組んで俺の指導をしていた彼が
呆れたような表情を次第に柔らかくして
前を向く視線が此方に投げ掛けられる機会が増え
押して押して押しまくる俺に戸惑いながらも柔らかく微笑んでくれるようになった
あの頃から俺の彼に対するイメージは、薄い桜色。
他を圧倒する強烈な存在感と、恥じらうように綻ぶ花を、無理なく同時にその身に備えている。
ふわりと咲き誇るその花に魅了された俺は、未だにその魔力の宿る存在から目を離せずに。
俺が春を好きなのはね
君の季節でもあるからなんだ
春になったら、一緒に花見に行こう。
相変わらず俺は君しか見ていないんだろうけれど、ね(笑)
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