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360 :跡部景吾
2008/09/30 13:17
アイツを抱きしめて、アイツを押し倒して、アイツを啼かせて、アイツの汗を舐めて、アイツの中に全てを注ぎ込んで、アイツの蜜すら甘く感じたのに。…なのに、もう既に欲求不満だ。…発情期か、俺は。手に入れれば入れるほど、もっともっと欲しくなる。身体が手に入れば心が。心が手に入れば身体が。キスをすれば、抱きたくなるし、キスをされれば、抱かれたくなる。アイツの全てが欲しい。…そんな醜い独占欲をぶつけて、アイツをめちゃめちゃにしてやりたくなる。俺しか見えなくなって、寝ているときも飯を食っているときも、授業中も部活をしているときも、俺様のコトだけしかアイツが考えられなくなればいいのに、と思ってる。俺様は聖人君子じゃねぇし、ただの中坊だ。恋をして、愛を注いで、ずっと側にいると誓った相手からの愛情だって充分に受けてる。…でも、足りない。身体も心も全部でアイツを求めてる。もっと、もっと。貪欲に、極悪に、……求めてる。
アイツが俺を呼ぶ声が聞きたい。
いつもみたいな少しだけ枯れた声で、俺の名を呼んで欲しい。
首輪をつけて、俺の籠に閉じ込めてしまいたい。
愛してるなんて陳腐な言葉で繋ぐより、独占欲と恐怖で繋いでしまいたいと思うくらい、俺はアイツに夢中になってる。
繋いでいるつもりで、
# 本当に繋がれているのは
俺かもしれないのだけれど。
愛情と独占欲の境ってなんなんだろうな？
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