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眼鏡、汁だくで。
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111 :
忍足侑士
2007/06/24 12:08
あかんなあ、誰やおれの眼鏡に油性ペン塗ったん。見えへんやないか。まさかの色眼鏡やんな。
それ体の一部やて言うたやろ、ほらもう頭も肺もまっかっかやんか何?熱? んあぁこれな、ちゃうねん。燃えてんねん。クールガイもたまにはアツくなるんやで。夏やからな。
ほな眼鏡修理にだして来るわ、なおしたらすぐ戻るから。
ごめんな、なんもかえされんで
だいすきやで
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10- stop (6/30)変換修正代筆
折角だから残しておく。忍足、ありがとう。助かったよ。
そして、7月頭のおれ自身のメモを
(乾貞治)------------------------------
よわくなってしまった。
だからどうとか、それでひとと話せたかというとそうでもなくて、
ただ熱に浮かされてついに脳がやられてしまったのか、ほんの少し前の日付を思い出した。
曇っているのか俺の目が見えていないのかその夜はひどく真っ暗で、いつの間に眠っていたのだろう気がつけば時刻は1時を過ぎていて、…時間を覚えているという事はきっと少しは見えていたのだろうな。何日間もずっと引かなかった40度の熱がまだあるはずなのに変に体は冷たくて、全身が端から痺れてきて、動かなくて、小刻みに荒かった息も全然しなくても平気で、試しに止めてみたけれど恐ろしいほど長く保ったから気持ちが悪くてやっぱり少し息をついて、ベッドから起き上がれない体はなぜか異様に軽く、楽だった。毛布に触れる感覚がないのに寒さだけがあった。
どこから聞こえてくるのか、ぎらぎらと蛙のなく声がやけに煩く、しかし遠く、何か夏の夜蛙についての考察を昔長々と友人に語ったこともあっただろうかと思いながら遠くなる意識を感じた。
あ、これ、いまねたらしぬわ、とか、そこでなんで気付いたのか分からないがとりあえず必死で頭を起こし、止まりかけたみたいな心臓を叩かせ、無理矢理息をして、布の奥の目を開いた。
ただ何もなく朝を待つ時は長く感じるものだったはずなのに時間が矢のように過ぎて、視線だけで見上げた空は白んでくる頃だっただろう。
「夜中とも明け方とも言えない時間、
具体的に言えば4時をすぎてからくらい」
「全部が眠ってるみたいに」
静かに、なって
「それくらいになるとかならず」
なぜか俺のことを思い出すんだと教えて貰ったそれを想った。
4時24分、魔法のようにぴたりと蛙が鳴きやんだ。
ひとの感情が、記憶が、容量の少ない俺の中に無理に詰め込まれたデータが氾濫してこわれそうになる。自分のものも他人のものもダストボックスのように受け入れて全部笑いに閉じ込め隠している、ゴミ箱にゴミを吐き出すところはない。
例えば君が言ったようにいますべてが眠っているのなら、
この空気中に伝達する感情が最も少ない一瞬だとしたら、
今日は起きているか知る由もない君がいまおれを思い出しているなら、それをこちらから返せば
どこか分子の間を擦り抜けて繋がるんじゃあないかな。
ダストボックスのせめて綺麗な所から発信してみようか、
ハロー。
大した事じゃあないけれど、…そのなかへ
どれかひとつくらい繋がるのだろうか。
声が出た。驚くほどはっきりと。
1秒も間を置かぬ直後、大粒で雨が屋根を叩き付ける音がした。
それは夜蛙よりも喧しく、そして10秒も経たぬ内になくなった。ないたのだなと思った。伝えるために。
その後ちらちら鳥が鳴き出した。朝だ。
気がつけば熱も体もまた戻っていて、けれど連日の点滴の効果か他の何かか、その日から徐々に快復へ向かう。
だから、熱のせいで今日は脳が少し、変なんだ。
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