センチメートルの恋

48 :忍足謙也
2008/09/26 00:09

それからそれから、出会って１１か月記念とデートレポの為に場所確保。

あと一カ月したら、今までの事振り返ってみよか。だいぶ羞恥プレイやけど。

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>0921//デパート

デパートの時計台の前で待ち合わせ。少し前に一緒に暮らしとってもデートの場所には別々に向かって待ち合わせたいっちゅー話しとってんけど、切原のトコに向かいながら待ち合わせってやっぱええなァって考えた。
良く有るやんか、彼女が彼氏が到着するンを長いこと待っとって、待ち合わせ場所に漸く現れた彼氏が息を切らしながら「待った？」って言うねん。
で、彼女は小さく首を横に振って、「ううん、今来たところ」………って古！なんやコレ。時代は昭和か。けど切原はコレがええねんて（濡れ衣）嘘、良いって言ったのは俺です。

と、まァそないな事考えとったらすぐに到着。切原とご対面。
二人とも学校帰りやから制服で、立海のブレザーを纏った切原はほんの少しだけ男前やなァって思う。
つか何て言うんやろ。二人で居てるとお互いダルダルのユルユルやから、外で見る顔は新鮮っちゅーか。

>触りたなって困る。
けど流石に公衆の面前でベタベタする訳にはいかへんから、肩から回し掛けとった鞄の影で指を絡めるだけで我慢した。

この日の目的は祭りに着る浴衣を買うこと。ホンマはもっと早よ買うはずやってんけど今になってもうた。
まァ、俺なりの計画が有ったから別にええねんけど。

で、二人で灰が良いだの紺が良いだのどんなんがええか話しとったら試着室行く流れに。
同柄の何着か持って切原に中に入るように促した………、筈やってんけどいつの間にか俺も試着室ン中に引き込まれとった。

頭の隅でヤバいって声がする。
このシチュエーションはどう考えても良いとは言えへん。
二人きりになったら切原を欲しい気持ちが抑えきれへんようになるから。
状況も常識も、何もかも忘れて目の前の切原しか見えへんようになる。

抱き寄せて、
強く掻き抱いて、
首筋に鼻先埋めて、
歯を立てて。
声と匂いと体温と、…全身で切原を感じたくて。

欲を必死にひた隠して、けど後ろから絡めとる切原の腕と首筋に走る痛みに脆い意思があっと言う間に砕け散った。
耳元に届く切迫した声が妙に胸に迫って、思わず泣きそうになった。

長なったから、どっかに続くかも（無計画）