top
┗
緋終焉
┗17
17 :
日吉若
2009/05/07 19:17
俺は人間の完璧じゃない所が好きだ。
だから、不憫で哀れなその言葉も嫌いじゃない。
でも、それが俺にとっての正解じゃない事も知っている。
"次は肩に力を入れず付き合おう"
有りの儘の俺で、どちらかと言えば少し悪く見えるくらいが良い。
そう決めたのがお前と付き合う少し前だった。
何時も特別を求めていた。
絵に描いた様な"らしい"反応"らしい"思考。
考えや心の全てを晒して他人に踏み入られる痛み。
でもそれすら相手なら良いと思い込んで痛みに耐えた。
結果、得られた物はプロトタイプの恋愛だった。
相手に良く見られたいと考える事は自分すら騙して役になりきる程に何処かが摩り減って行った。
そして疲れて手を放す。
俺には、上手く出来無い事が沢山有る。
それはきっと他の人間からしてみれば些細で何故、と言われる物。
これまでの生き方で身につかなかった物が他人とずれて居る、と言えば少しは分かり易いかもしれない。
今は少しずつそれを埋めようと努力している。
繕わず、財前には見せている…心算だ。
それでもお前はここに居る。
ありがとう。
////////////
俺は、心に触れなければ分かり合えないというのはどうかと思っている人間だ。
寧ろ心に触れても相手を完全に解らない事が当たり前で、でもだからこそ面白い。
そう、人形じゃないのだから。
だからこそ解り合おうとするし、何時迄経っても飽きたりしない。
俺は、面倒で難解な生き物で。
理由無く凹んだり、お前の予想外の場所でしょげたり拗ねたりする。
でも、お前の愛情表現くらいは覚えている。
一緒に寝て、お前を抱き締めたらきっと直ぐに治って、次の日には同じ番組を見て笑える。
擦れ違って、喧嘩して。
それでもきっと笑う事の方が多い。
俺は、それが幸せだと思う。
[
返信][
削除][
編集]
[
Home][
設定][
Admin]