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緋終焉
 ┗18

18 :日吉若
2009/05/07 20:08



俺は、気まぐれな猫を飼っている。



可愛い可愛い猫で、でも可愛がろうとすれば大体が肉球パンチを受ける。
目があった時に名前を呼べば近寄って来て、撫でると膝に乗ってくる。



部屋飼いの猫じゃないので自由。
1日部屋で寝ている日もあれば夕飯まで帰って来ない日もある。
きっと外ではそれぞれ違う名前で、渡り歩く家がある。
他の人間に飼い猫にして、家でぬくぬくとさせたいと思われている。
若しくは思いを寄せられている猫だって居るのかもしれない。


でも、結局は帰って来る。


俺は飯を食わせて、一緒に風呂に入って、眠る。

時々新しい玩具を買って、一緒に遊んだり
一緒に散歩したりする。

悪戯する時だけ可愛く鳴いて俺の引き攣る顔を楽しんでいる。
軽く怒ればお腹を見せてころんと横になる。

……可愛過ぎて怒れない。




大切な大切な猫ですが、家飼いの猫にしたいなんて思いません。
きっと家飼いにした途端猫の目の輝きは失われてしまう。
ピンと立った尻尾は垂れて、外を見て「にゃあ」と鳴く。
もそもそと食事をする様になって、玩具を壊す。
その内に我慢出来なくなって開いた外への隙間から逃げてしまう。

考えて感じるのは、逃げられた哀しさよりも家を無くした猫を想っての悲しさ。

それに加えて楽しい日々も無くなってしまう。
非効率ここに極まれり。



外での名前も、散歩ルートも俺には知る必要性がない。
重要なのは出発地と到着地がここ、という事だけ。

餌も部屋も至って普通のこの部屋に猫が帰って来る。
猫がここに帰って来る理由は知りません。
遠く迄一緒に散歩するからかもしれないし
猫を一個として認めているからかもしれないし
閉じ込めないからかもしれないし
案外寝心地が良いからかもしれない。
若しくは、それ以外。

でも俺は猫と何をするにも一緒に楽しんでいる心算です。
辛辣な言葉遊びも、悪意はありません。





猫との生活は楽しい。
だって俺は、猫が大好きなんですから。

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