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┗忍ぶ猫の足跡が残る部屋(21-30/455)

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30 :跡部景吾
2011/09/11 19:06

幼く脆かった砂城がサラサラと音を立てて崩壊して逝くのを詞を発するのも忘れその場に佇んで居た2年前

砂城を頑健にしようと骨組みを懸命に己で補強して居た3年前

黒土を集めてディテールに凝り過ぎながらも暇見付けて共同作業で作り始めた4年前


時折此の地に訪れては風化の跡を見届けて又戻る日々を繰り返していたが最後の突端迄は消えはしない。
ならば…俺はその場に跪き両手でそっと僅か残る痕跡を掬い上げると夜の海に落としていく。
静寂に包まれながら寄せては返す波に飲まれて拡散して行く情景を見詰めて。



どんな形でも傍らに居たいと言う彼奴の申し出を却下した結末______
別枠の甘い絆は要らないと全てを断ち切った。

だが今は別媒体で遠くから互いを見ている。詞は交わす事は全く皆無、だが何を考え何が在ったのか把握してしまう奇異な感覚にも慣れてしまった。

此れ程遠い立ち位置の方が御前と長く笑えたのだろうと皮肉にも今頃思う。



今日はアラームも掛けてないのに奇跡的な起床、休日部活の遅刻を免れる。完全なる掛け忘れ。執事に暇を取らせていたのに何て今日の俺はツイているのかもしれない。      

日記を上げ始めたら懐かしい友から鳩が飛んで来た。未だ覚えてくれてた奴が居る事に驚愕したと同時に感謝。

#おかえり

ああ…ただいまだ。

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29 :跡部景吾
2011/09/11 02:39

寝不足で思考定まらない侭部活熟し、如何にも我慢出来無くなり同じ相貌の旧友に鳩を飛ばす。

部活中なのに快く話を聞いてくれる姿勢には頭が下がる。…色々在ったが、心の中吐露するのは結局何時も彼奴の前でしかなく。

掛けられる詞に不覚にも前が見えなくなる。
御前の前で俺は幾度涙流した事だろう。滅多に泣かない俺が、御前の前では昔から良く泣く。

流した涙と共に胸の痞が流れ軽減した。迷惑掛けた、すまないと此処で。


紡がれた詞の葉に虚構の彼方に捨て去った気持ちを取り戻す切っ掛けになってくれたなら御前も喜んでくれるだろうか。

永遠なんざ無いのは重々承知してるのに貪欲に求めた己を闇の中に葬り去った。故の今…。


暗い淵から這い出ても良い頃だろうと背中を押された気がした。



#偽らないで御前らしく___



先程迄の月は心模様を写し出した様に暗雲が立ち込めて居たが、今は冴え冴えと鈍い光を放っている。


結局、泣けるだけ根底は全く変化してないと知らしめられた日。



そして明日の部活も完璧なる寝不足模様だ。






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28 :跡部景吾
2011/09/10 13:54

放置していた『月記』だったが……。
目標として今年中に100進めようとダチの日記が綴られてるのを拝見して思った。ソソられる綴りだぜ、昔から。彼奴の文章は好きだ。
此方は半か完かは相変わらずの濁し気味の曖昧さ、分かる奴だけ分かりゃ良い。

#心理テストで


『貴方はファーマー派かハンター派か』と言うのが有り結果が納得だった。


罠を掛けて獲物を仕留めるハンター派。銃口構えて自ら向かうのと、ちと違うタイプ。
自分から態々出向くなんざ面倒臭ぇ、掛かって興味無いなら逃してやれば良いだけの話。大概逃してやるのはボランティアで時間を与える気は更々無いからだ。
深層心理っての暴かれるのは中々愉快だぜ。  

ウチの伊達眼鏡が何処ぞの俺様の体調を心配して居たが……無事部活こなしてるんだろうか。


#鍵を落として遣るのもヒトツの手。

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27 :跡部景吾
2011/09/10 03:35

#俺はエメ・ラル・ドソードを持ち敵を探しに行って居る最中。荊の道を剣で掻き分けてドラゴンと共に囚われの姫を此の手で…。ゲームでは無くシンフォニックメタルと言うジャンルの音楽の話だ。


人には大した興味を抱かない俺でも唯一音楽と言うモノだけには食指が動く。

何年か振りでの愛し過ぎての嵌まり様に呆れてしまうんだが。
延々9時間から10時間エンドレスで聞き込んでも飽きねぇ。
ダチの忍足も巻き込んでやろうかとほくそ笑んでたら明日の部活時間が早いと鳩が来てたから後日押し付けてやるぜ。

彼奴は俺の好きなモンを共有出来る許容範囲を持ってるから気使わず呼び出せる。付き合い長いとその点気兼ねが無いから楽だな。

忍足も俺と共に幻獣を討伐する旅に連れて行ってやるからよ。
当分部活が続く日々が続くんだろうが、無事終わる事応援してるぜ。


俺の心配より自分の心配しやがれ。
俺の周囲は余りにもお人好しが多すぎる。


俺はもう誰にも依存しねぇ…信頼するだけ馬鹿を見るのは懲り懲りだ。
そんな意味じゃ彼奴は、正直過ぎたのかもしれねぇな。そのお陰で俺を此処まで怜俐な思考の持ち主に落とし込めさせた。


#束縛も依存も何もかも心地良かったぜ。許せるぐらいに。柵を作らなかったから俺も柵を取っ払ってた。


役者じゃ無かった頃の己に乾杯。


#あれは確かに俺自身、ホンモノの俺。

今じゃ駆け引きが上手くなった。蔑んじられてるのが判らないと言う疎い俺じゃねぇぜ?
騙されるフリも悪く無い。




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26 :忍足侑士
2011/09/08 20:20

#月記
音楽を探しとったら、ごっつい洋楽グループがヒット。シンフォニックメタルは聴いてて荘厳で爽快や…
台風後の怠慢な空気の余波が払拭されるで。
跡部に教えたろかと思うたけど、この系統の音楽聴くやろうか。俺も跡部も音楽に対して雑食やし今までの傾向やと、気に入る音楽は似た傾向に有るけどな。短調好きと長調好きで分かれるけど。

音楽との出逢いは運命的なモノを感じる。
御気に入りを見付けたら嬉しいやん、それと一緒。
良い一日や、満足やで…。

少しブラリと遠くまで脚を伸ばしとって……、端的に感じた事。

俺は大和撫子が好きやなぁ、せやな、得と実感したわ。
俺自身は跡部に何処のエロオヤジだ?と何回か言われてるねんけど、俺はそれでえぇねん。
言葉は絹衣に纏わせて唇から発せられるのが妖艶。

言わせるのは好きやけど、其れと此れとは違うちゅう話。羞じらいてかなりの萌えポイントやで。




元気そうで何よりやな。逢おうと言い始めて幾月になるやろ。
隙間時間にでも逢えたらえぇけどな…と旧友へ___ 


#多忙な処早い反応おおきに…。

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25 :跡部景吾
2011/08/09 15:43


舞台が暗転してた長い時間の間、俺は時間を縫う様に疾走する。
今に始まった事じゃねぇが、以前よりは独りの時間が大切になっている。


だが其の傍らで……
聴こえる声、仕草、表情も大切になっているのも確かで。

代役じゃねぇよ。



本物を見付けた。




部活後早く帰宅してぇな。

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24 :跡部景吾
2011/06/05 01:25


月記と言う言葉を誰かが使って居た様に、俺の日記も月記になりつつ在るってモンだが、季節の移り変わりは早いものだ。

精力的に此の地に滞在して居た頃を想い出せば・・・・

不思議と楽しかった出来事しか蘇らねぇ。

もっと言葉を綴れば良かったかと今になって頭の片隅に過ったりもするのだが--------


新しい季節。



繰り返しては又、始まる、幾度も、幾度も。






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23 :跡部景吾
2011/04/10 16:44

久方振りに忍足伴い、俺達の故郷を訪れた。

忍足とはもう何年来の付き合いか俺様も判らなくなって居るが、町で会うのは数える程しかなかったので、新鮮感が互いに在った様で、良い起爆剤にはなったんじゃねぇか。




夜桜を見に行こうと提案したのは俺。


雨上がり花冷えの夜間の空気に包まれる中で、
彼奴のコートの中に身を寄せながら、壮観な程美しくそして、その反面恐怖を覚える程の薄桃色の祭典の中
俺達はその場に黙って佇んで居た。



ああ…そうだな、又来よう。

桜は終わっても俺達は漸く一歩踏み出した始まりなのだから。



時間の流れに身を委ねっぱなしも時と場合なのかもしれねぇなぁ…。


.

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22 :跡部景吾
2011/03/20 04:20

#立ち戻りたい日もある。

そんな夜はフラリと故郷を訪れて高台から町の夜景を見てみようか。

何もかも全て幻の様に脳裏を霞めて行ったとしても、


確かにそれは存在していたのだから…。


心機一転、またこの地に世話になる。

仲間や知り合いが何れだけ現存しているか定かでは無いが、偶然に出会えたら幸い。

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21 :跡部景吾
2010/11/18 18:01

一応、生存してると言う証明を__



久々に此の街にダッフルコートに身を包み初冬の木枯らしに吹かれながら足を踏み入れた。


ああ…ちっとも変わっちゃいねぇな…。

瞳に映る光景記憶に留めて置く様に街の中を歩き回る。


箇所箇所に繰り広げられた光景は今は良い想い出として心に残存してる。




今は亡き君___


御前じゃ無くとも幸せならばそれで良い。





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