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*A quirk of fate*
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29 :
忍足侑士
2006/06/10 08:26
白石強化月間はどうなったんやろ(他人事)
取り合えず呟き。
とりとめなく長いので堪忍。
…オチもないで(こそ)
例えば。
ふいに思い出す記憶。
雪の中静かな朝の。
見慣れぬ人。
鮮やかな色の。
凍える中の太陽の色。
早朝凍える朝の。
優しくない人。
聞き慣れぬ言葉の。
ひやりとした眼差しと声。
何を話したわけでもなく。
多くを語ったわけでもなく。
ただそこに居合わせただけ。
向こうさんからしたら俺は相当アホや思われたんちゃうか。
立ち振る舞いからきちりとそれでいて飄々とした雰囲気の沖縄の子。
もともと緩くて、周りの様子も振舞いも曖昧に行動の端々を曖昧に省略してた俺からしたら、向き合ったらもう謝るしか無いなぁ、て。
早朝人居らんし冷やかしか、と会話を始めると言葉の壁もあってやっぱりどこか噛み合わない可笑しさがあり、それでも操る言葉は聞き慣れないものやから興味もあり。
何話したんかすっかり忘れたけど、暇人で暇潰しで、早朝徘徊で、凍死したら残った方が引きずって帰る…か、見捨てるか、話しの落ちももう忘れたくらい曖昧。
その頃少し忙しくて、文字通りココロをナクス感じでぼんやりしたくて。
朝方の雪の庭は本来の場よりも切り離された感が強かった。
明ける前の時間は人通りもぱたり絶えしん、と雪だけが降り。足跡を消し。息をひそめ。
じっと夜明けを待つ雰囲気が好きだった。
そんな白の世界に。
現れたのは鮮やかな、静かな、飄々とした、冷たい、突き放した、気紛れな、太陽の色。
口は悪かった気もするけどようわからん。
言葉の意味は教えて貰ってもニュアンスまでは汲み取れんし感じられんから『言葉』の意味やなくてなんでそう言うのかを尋ねても少し踏み出せば曖昧に誤魔化す言葉ばかり溢れてた。
詮索や気持ちに踏み入る事を嫌うんやな、とどっちかちゅうと詮索の傾向が強い俺は少し言葉に困った気もした、確か。
踏み込むな関係無い興味無い気紛れで暇潰し。
てのが、自分のスタンス。
かな?
俺はただそこに居っただけのモノではあるけど、正直気紛れで顔付き合わせて多分退屈されて、詰まらない奴や思われるんは何や不本意な気ぃしてた。
踏み込まない気持ちの片鱗も触れさせない相手に開き直りか一生懸命か、ゆっくり会話流れてすぐにお互い帰宅。
妙に静かな印象だけ残して遭遇、終了。
…と思ったら。
次の日か同じ様な時刻に同じ場所で相手を発見、思わず凍死してるかどうか見に来た、てお約束な言葉掛けてまた少し言葉交わしてた。
変わらないスタンス。
薄く昨日をなぞる会話。
朝になって別れて。
また会うた。
何度会うたかな、3度?4度?
大した話はしなかったか、ただ髪を触ったのは覚えてる。
太陽の色や、て。
触ったら温かいんかな、て言うたらやっぱり阿呆呼ばわりされた気ぃする。
一度目は手を払われて。
二度目は睨まれて。
三度目?同じ日?多少好きにさせて貰たか。
…何やってたか。
そんな場所でただ他愛無い話と悪態と。
髪に触れて。微かに触れて、それだけ。
ま、ほんまにそれだけ。
忙しいなるからしばらく来られん、言うたらああそうか。
以上。
朝。
は、明けて眠気と共に帰宅。
普通に手を振ってお互いまた、他愛無く凍死せんように、てそれだけ言うて。
それきり。
今頃思い出すのはなんでやろ。
きっと向こうはそんな事忘れてるやろな、と思うと何や不思議な気ぃする。何も無くただそんな印象と、光景と、ささやかに曖昧な出来事を俺だけが覚えてる。
きっと実際とは少し違った形で記憶に残ってる、ささやかに何もなかったただの遭遇の記憶、そんな不思議。
すらりとしたしなやかな印象の肢体を、寒さに震わせて口から悪態漏らして綺麗な顔時々口元歪めてバカにしたように、笑う。
太陽の色は寒さに凍えても褪せず、周りの雪溶かすでもなく。
雪の中の南国。
アンバランス。
奇妙な不自然さ。
名前と同じ凛とした一人立つ 強さ
と、
どこか月と同じ何かで欠けた 昏さ。
最近時々思い出す。
掠めるみたいにささやかに、なんで今なんてなにひとつわからないけど、ただそれだけの記憶。
うん、それだけ。
…やっぱり俺阿呆なだけかもしれん。
多分後日。
某掲示板で見かけたヒトコト。
凍死するな
と、彼の名前で言葉でただそれだけ。
誰宛でも無いその言葉みて、何となく嬉しかったな、でもやっぱり不思議や思た。
そんな縁の話し。
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