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プライスレス日記
 ┗295

295 :日吉若
2010/02/25 18:39

春がくると出会いと別れの季節になるのは偶然か必然か。
けれど結局はそれを意識してしまう時期というだけで、本当は何時だってそれと隣り合わせなのだと思う。

俺の事が気になる奴がいると人づてで耳にした。
趣味が同じだかららしいが、俺が武術に興味を持っているのは生活の中の一部であって熱中して最新情報を探す程の気力は無い。…というか、俺は飽き性だからそういう趣味らしい趣味すらない。

メアド交換して、と迫られると逃げたくなるのは昔からで、人からの好意はある意味恐怖だと思う。
作り上げられた理想と想像を壊すのは呆気なく、守ってやれる程の優しさも力量も無い。勝手な失望だけが自分に向けられ、何故かそれを申し訳なく思い傷付くのは虚しい行為だ。
突き放すような言い方をしたのにそれでもと言われ自分にとって好感を持ってしまう返答があると、まあいいかと思った。春がくる前に、少しばかり平和ボケしているのかもしれない。

永遠という言葉が存在しているのは何故だろうか。
ある人にそんなものはないんだと言われ、少々困った。先輩に聞けば無いかもしれないからこそ欲しくなるものの1つだと言って笑っていた。何時だって人は無いもの強請りが得意というあの人らしい解答だが、解答とは言い切れない。
勿論他人によってその尺度が違う事は承知しているけれど…彼は何を求めていたのだろう。
知っていて、気付かない振りしかしない俺は、悪者なのだろうか。…けれど、何時か離す手なら、伸ばさない事が優しさになる事もあるのだと知ってしまうと人は弱くなる。その儚さ故、生きていると多少は感じる事が出来ているのだとしても、人間とはいかに愚かな生き物なのかと痛感せざるを得ない。
他人の為に生きられる人を、人は何処まで信用し、尊敬し、愛せるのだろうか。俺はたまにその先を、他人に託してみたくなる。自分には到底出来ないと、とっくに知っているからだ。

春の麗らかな陽気の中、猫のように丸くなってじっとしていたい。
肌にのった花びらは、俺を必要で意義や価値を見出だせると言う気まぐれなあの人が退かしてくれればいい。下手な口づけよりも余程、心地良い目覚めだろう。まあ、あの人は隣で一緒に寝る質だろうが、それも悪くない。

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