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号八拾二年少ゐせか
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492 :
日吉若
2012/06/03 01:43
本気で拒むつもりなら全力で抵抗してみろと、あざ笑うかのように、そいつはいとも簡単に俺の身体を支配する。
たぶん、ただ目を閉じて素直に身を委ねるだけで良いんだろう。
その行為がもたらす圧倒的な開放感を知っているのは本能の部分。
体の外へ吐き出してしまいたいという欲求は生理的なものだと割り切れば背徳感など感じる暇もなく、時と場所を選ばずあっけなく果てることができるんだ。
ま、どうでも良い事だけど。
くしゃみをする瞬間に何故だか目を閉じてしまうのが気に食わない。
別に目を閉じたい気分ではないのに、本人の意思とは関係なくあの瞬間どうしていつも俺は両目を閉じてしまうんだろう。
くしゃみという抗いがたい衝動に身を委ねるばかりの自分が本当に不甲斐なく思う。
下克上精神とは気合が命だ。
だから今日はその衝動の瞬間、「は」と「くしゅん」の間で全集中力を投入して閉じようとする双瞼を気力でくわっと見開いてみた。
両目のコンタクトが、ずれた。
間髪おかず襲い掛かる激痛で涙が止まらなくなった。
慌てて片手を左目にやったら右目からレンズがぽとりと転がり落ちた。
痛みと闘いながらぎこちない動きでおずおずしゃがみ込む。
そして俺は床に額を擦りつけ尻を突き出すような屈辱的な姿勢でコンタクトを探すことになった。
しかし痛みで滲む視界にはよく磨かれたフローリングは冷たく果てしなく
そして、広かった。
くしゃみへの下克上はかなり険しい道のりかも知れない。
ほんとうにどうでも良いことだけれど。
それはそうと6月ですよ?
10年選手の先輩方へあともうちょっとで下克上達成できるかと思うと笑いが止まりません。
そりゃぁもうぐふふ、となります。
ここだけの話ですけど。
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