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号八拾二年少ゐせか
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494 :
日吉若
2012/07/02 02:30
小鬼に聞いた黄昏色のレンガ路からだいぶ逸れた辺りで
やたらと小知恵の回るストローヘッドと心無いブリキ男が出遭ったのは随分と遠い日の事。
それからいろいろあって一行は狭心症持ちのライオンの誘いでさらに獣道へと分け入ったものだった。
旅にはトラブルが付き物で、ある日大嵐に見舞われる。
けれど回避不能のトルネードに吹き飛ばされた先は碧い空が広がる魔法の街。
ライオンとブリキ男はそのまま街に住み着いたが性悪案山子はレンガ路を気ままに漫遊。
忘れた頃にひょっこり旧友たちを訪ねては、決まってろくでもない置き土産を残して去ってゆく。
そんな調子で月日は流れた。
いつしかライオンの姿も街で見かけなくなっいて、
ブリキ男といえばあいもかわらず心無いまま、錆付くばかりのゼンマイ仕掛けを持て余しては途方に暮れているらしい。
まぁ、どうでも良いことだけれど。
なし崩し的な7月。
また一枚カレンダーを破って遠い目になる。
こんな筈ではなかったのにと、舌打ちひとつ。
残り1桁が中々埋まらない。
今年の七夕の短冊に書くのはアレだな。
よし。
無論、望みは高く果てしないのが下克上なのです。
マンチキンのナイスミドル(43)が加齢による致命的な疾患や増殖性の非細胞性構造物に侵されているのでないのなら、
綿棒などで埃払いのおまじないをするとうっかり大人しくなってくれることもあるのでは、と。
運がよければの話ですがね。
ごきげんよう。
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