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らゐご撫で戻り日記
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332 :
跡部景吾
2010/06/19 20:51
何日か前、俺が飲んでいた味噌汁が突然、消えた。
口の高さまで持ち上げて、飲もうとしたその瞬間器ごと綺麗サッパリ。
「…(俺の口って、ブラックホールだったのか)」
と一人冷静を装って考えていたんだけれども
「…跡部。何で自分そんな冷静かつ豪快に味噌汁ぶちまけてるん」
胸のエンブレムから太腿まで、酷いことになっていた。そして、気づいたら熱い。
中学三年にもなって、こんな失態を曝すことになるとは思わなかった。
胸ポケットに入れてあったペンを出す、ワカメがこんにちは。
その翌々日辺り、監督に茶を頼まれて運んでいる最中段差に気づかずドガッシャン。
転落は免れたが覆水盆に広がる。
宍戸が家に来て、爺が入れた麦ジュースを俺が運んでる最中にぶっ倒し宍戸の帽子の上から浴びせたこともあった。
頭から、麦ジュース。気の毒極まりない。
後、ポップコーンを久々に食って、数年前の出来事を思い出したり。
ショッピングモールを貸しきって買い物中、ふと目に付いたポップコーンがどうしようもなく食いたくなった。
小銭もあるし、ダチの分も買って帰ろうとカウンターに近づいて、一番デカい奴を注文した。
同年ぐらいの男がポップコーンを袋に詰め終えたのを見て、小銭を出した。
が、男は手を出さない。ニコニコしている。
何だ、金額間違えたか。メニューを見直して、小銭を数えて、もう一度出すが奴は動かない。
その状況が何故か滑稽でしかも困った時には笑っとけな訳で笑っちまった瞬間奴が口を開いた。
「じゅラールゴッデな、サムだ。」
何だって。
凄ェ速さで右から左へ耳を通り過ぎたこの呪文。
俺のポップコーンは奴の両手の内で人質に取られている訳で、喧嘩腰になる訳には行かない。
取りあえず聞き返した。同じ呪文が返って来た。俺は、サムじゃない。
何度か反芻している内にポップコーンの神が降り立ち、奇跡的に奴の言っていることが理解できた瞬間カウンター奥の端っこでコッチを見ながら笑っている女が二人。
どうやらこれは罰ゲームだ。可哀相な店員に笑顔で返事をしてやったあとポップコーンを貰って帰って来た。
それでもあの呪文は結構な良い思い出だ。
愛をズボーンとラビ湯。こんぐらいの呪文じゃねぇと、な。白石に歌わせたい所。
何だこの自己満日記。
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