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らゐご撫で戻り日記
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407 :
跡部景吾
2012/11/07 07:13
山はやっぱり寒かったが、露天からの夜景がさすがの絶景だった。
生憎風呂場にアプリを持ち込むほど世間知らずな坊ちゃんではなかったので、相変わらず一目で分かったのはオリオン座だけ。
兎に角いろんなところがキラキラしていたので大体の星座は見れていたはずと言う謎の達成感。
紅葉真っ盛りの山肌を眺めて運が良ければ見つけられるという野生の鹿を探した。
割と本気でガン見しすぎて鹿は照れて隠れてしまったようだ。
昔キャンプの帰り、車のフロントガラス越しに立派な鹿と出会って以来凛々し可愛らしい顔付きが忘れられず鹿が好きになった。
西の方の公園に居る鹿たちのあざとい腰つきも好きだ。
そろそろまた会いにいきたい。
道端でちょっとした殴り合いに遭遇もした。
肩が当たったのか何なのか、おそらく他人同士だろう男同士が殴り合っていたわけだが。
警備員が駆けつけるのも見えていたし殴られた男が殴ってきた男に掴み掛かるのをスレスレの所で避けて素通り。
忙しい時間帯に一瞥もくれてやる気もなかったのに、聴覚だけは反応してしまった。
バキとかいうよく聞く効果音とは違って、拳と頭蓋骨、かたいもの同士がそれなりの勢いを持ってぶつかる音だった。
なるほど人を殴るとこんな音がするんだなと冷静に考えて数日、何故かあの音が頭から離れない。
「気づき」を伴もなって遭遇した出来事だからこそ意志に反して鮮明に記憶されてしまった音が消えるまでは他人を殴る気にはならなそうだ。
お互い痛そうだった。
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