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らゐご撫で戻り日記
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435 :
跡部景吾
2013/06/23 20:41
ゴルフとは、よくわからないスポーツだった。
一生懸命ぶっ叩いて飛ばしても結局グリーンに乗った後のパターで苦戦しボールがホールを避けまくる。
草の長いところ（ラフというらしい）にはみ出すと戻れない地獄。
解っていても華麗に池ぽちゃ。
暑さと熱中症対策も万全だったっつーのに午前中は一番濡れる霧雨って奴でそれはもう。
目上の奴らが誰一人傘をささないもんだから全員でぬれねずみ。
じいが横で傘さしたそうにうずうずしていたと言うのに。
まずご老体に失礼だろ。傘ぐらいさせ。
コースは流石に、美しかった。
18ホール全部が油断無い感じに整えられていて、眺めているだけでも大分気分が良かった。
午後は辛うじて日が差したお陰で何とか服も乾いたし大浴場も文句なし。
一番のネックはゴルフ場までの長距離移動ってことだったとすれば十分楽しめたんじゃないかと思うぜ。
ローカル線での旅終焉間際とことこ進んでいたあの時間はとてもドキドキだった。
過ぎていく駅の街頭はぽつぽつとまっ黄色、オレンジに近い色合い。
木造の待合所的なものが並んでふみきりなんぞねーし降りた乗客が線路を横切って帰って行く。
俺たちが降りた駅は無人駅ではなかったので、くれと言って切符を貰ってきた。
表じゃなくて裏の白いトコに押してやるからなとおっさんが無効のスタンプを手に苦笑していた。
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