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Read to RADIO【残闕の宴】
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観月はじめ(牡丹)
2007/11/14 10:39
どんな風に夜を過ごしても一日は始まり、大抵は静かに終わる。
寒くなってきた朝方、指先に感じる冷たさに酔い、生きている事を実感しながら温かな日差しの差し込む日中、肌に感じる熱にまた此処に居ると実感する。
真っ赤な夕焼けを網膜に映し、懐かしさに胸を震わせる時、思い馳せるのはこれまでどの位の人がこの夕焼けを見て来たのだろうという原点回帰。
どの時代、国、性別に生まれても今見つめる太陽は同じ。
嗚呼、繋がっている…と、何故か素直に思える。
太陽が沈むと夜の帳が下りて来て辺りは静寂に包まれる。
夜空には手を伸ばしても届かぬ星、でも確かに其処に在る星。
それは人の心にも似て。
あの光は今は亡き光。それでも僕の網膜から奥深いところに届いた瞬間、不死鳥の如く、鮮やかに息を吹き返す。
星の鼓動と自分の呼吸を静かに聴きながら軽く一日の疲れを感じても、貴方に逢えると思うと直ぐに忘れる我が身の素直さに苦笑出来る夜は至福。
触れ合う肌が帯びる熱と貴方と深く繋がる度に身体の奥で躍動する魂に歓びを感じながら二人で溶け合う甘い時を過ごし、瞼を閉じるまで貴方だけを見つめ、貴方の心音を身体に刻み込むように身を寄せて健やかな寝息を聞く。
単純で深い安堵。
心のひだを震わせる貴方の生命。
…貴方を全てから守ってあげたいと心から思う。
雨が好きだという貴方でも辛い事も悲しい事も貴方の上に降り注ぐ事の無いように。
願わくば、温かな恵みが降り注ぎますように。
貴方の笑顔が絶える事がありませんように。
そんな事を祈って…僕はいつも瞳を閉じる。
#初めてキスをして三ヶ月目の今日まで喧嘩一つ無くお互いを想いやってここまで来れたのは精市のお陰です。
#感謝と愛を込めて…貴方のはじめより
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