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冷吟閑酔
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234 :
榊太郎
2007/01/26 17:33
先達が深夜に語る低い声音は、温柔な眠りを誘う。
『何処からか恋歌が聞こえる。
バルコニーを見上げる若者に、恋人の寝所の明かりは
夜空の星よりも遠い。
友に護られた青春の顔が、夜目にも白く映る。
年を経た石壁の沈黙の向こうから、直ちに色良い返事が有る筈も無く
頑固親父が、冷や水代わりに手近のワインを
窓から浴びせてよこすのが関の山か。
それも良いではないか。
更に心を込めて歌うが良い。
青春だけが、あの星空高く
羽ばたくことが出来るのだから…。』
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