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冷吟閑酔
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427 :
榊太郎
2007/08/05 12:56
欲して止まなかった人。
人の一生に於いて、彼の人と巡り逢える好機が幾度訪れると言うのか。
――――――
凛とした佇まい。
『ああ、と其の存在感に心が捉えられ
言葉を交わせば思わず納得し
其の涼しい眼差しに
其の人の生きて来た
潔さと儚さが現われていて
ふっと見せる笑顔に
思わず心を許しそうになり
別れた後暫く
満ち足りた気分と物足りなさが纏わり付き
僅かな出会いの時間を
何度も想い返したくなる様な、人。』
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