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ちょっとずつ、キミと一緒に。
 ┗110

110 :千石清純
2006/09/29 05:06


まるで普通の、コイビト同士のデートみたいでした。


普通のデートなんだけどね。



ドキドキ。
ドキドキ。



それはもう、中学生らしーいデートをしてた。


─肝心のお礼参りが終わるマデは。(笑)



いつもと変わらないフリ決め込んで、
でもどこかが違う。


フとした瞬間に生まれる小さな想いが、
互いの身体を動かして。



触れた唇とか。
てのひらの温度とか。



今までと同じなのに、何かが確かに違うんだ。





──温度、20%増シ?











両想いになった所で実はあんまり変わらなかったりして、なーんて心の隅で思ってたオレ。

でも。

最近何となくだけど近く感じるキミに、嬉しいやら…戸惑うやら。


オレって今まで、どうやって恋愛してたんだっけ?



イカン…ココ3ヶ月、あまりに突っ走りすぎてて
─忘れちまってる。普通のレンアイ。




でも、今は
そっと手を引いてくれる、キミがいるから。



ちょっとずつ、ちょっとずつ、



─思い出して行こう。










百円玉握り締めて、一人願いをかけに行った夜。
少しでも長く、カレと一緒にいたいって。

アレは、出会ってまだ数日目。
この街の…とある神社での物語。

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