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⊂恋は★全力失速⊃
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396 :
芥川慈郎
2008/03/30 21:27
彼に『俺の事日記にあんまり書いてくれない』って拗ねられた、かわEー。
俺実は結構書いたな!って満足してたけど全然足りてなかったらしい。
と、いう訳で。
まねっこして彼との馴れ初めを書き綴ってみようと思う。
彼の変化を感じる事は、思えばもうずっと前から俺の楽しみだった。
初めて彼と言葉を交わした時の印象は、鎧を纏った人と話をしているみたい。警戒されてるっていうよりは、バリアを張られてる感じ。
話をするのは楽しかったけど、不意に感じる刺にいつも不安を煽られてでも痛くないみたいに振る舞ってた気がする。
だから実は、友達で居る事自体長く続かないと思ってた。いつかきっと、連絡が来なくなる。
実際やり取りは結構なとろとろペースで、それは彼が忙しかったからなんだけど俺は持ち前のネガティブを発揮して今回こそもう返ってこないって毎回ビクビクしてたっけ。
しかも、深く付き合ったら受け入れられない部分が出てきそうで。合わない部分を彼も感じてたと思うし、もしかしたら今もそうなのかもしれない。
なのに何故この綱渡りみたいな交流を続けていたかって言ったら、それはたぶん惰性。
お互い、相手の良い所を探して合わない部分は努力して歩み寄って、必死にしがみつく相手でもないのに繋ぎ止めようとしてしまう性質で。俺はよく八方美人だって言われるし、彼は切る理由がなければ現状を維持するタイプなんだと思う。
もう一つ、俺にとって不確かで大きな理由。それが予感だったのか決意だったのか、未だにわからないんだけれど。
最初からずっと、彼と仲良くなりたいなって思い続けてた。何故かその凍て付いた心を溶かせると何の疑いもなく思い込んでいて、同時に絶対溶かしてやるって気持ちを漲らせてた。
そうして、実際彼の心はほんの少しずつ氷解していったんだ。
その変化が嬉しくて、もっと本当の彼を見せてほしくて、そうやって二人の時間を過ごしてきた。
彼が武装したツンデレ兵士じゃなくて手負いの獣だった事を理解した時、初めて心臓がどくん、て動き出した気がした。
気持ちを打ち明けてしまったら、関係を続けるのは無理かもしれない。そう思うとすごく怖かったけど、もう溢れてくる感情が止められなくなってた。
気持ちに気付いてから二日後の、告白を決意した朝から彼に逢うまでずっと、気まずくならないように、これが最後の逢瀬になっても後悔しないようにって念じて、精一杯振る舞って。
いざ逢ったらめちゃめちゃテンパったけど、彼は俺の予想の大穴をついて受け入れてくれた。
未だに信じられなくて、ふわふわ夢の中を漂ってるみたい。
彼の日記に、俺の事が沢山書いてあるのを見付けた時は本当に驚いて。
どうして俺を選んでくれたの、俺の何処が、何がいいの。他の人と違う何かがあるの?…不安の分だけ疑問が広がって、自信なんてかけらもなくて。
いつだって、信じられないのは自分。
彼が開いてくれた心の分だけ、受け入れる強さが欲しい。彼の見せてくれる世界全部包み込めるだけの。
だって、まだまだ隠してると思うんだよ。今も彼は、変わり続けているから。
その変化を、楽しみにしている俺がいるから。
これが、俺の感じた彼と俺の今まで。
彼が特別な理由。
前途多難な俺たちだけど、でもね。最近俺も少しだけ変わってきたよ。
彼に惹かれて、前向きに。
歩いてゆけるんだよ。
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