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カーネルと握手!
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374 :
丸井ブン太
2011/12/16 05:24
蓋をしていた記憶が一気に蘇って、枯れたはずの涙が溢れた。
俺が一番愛したアイツはもう何処にも居ないんだって、改めて頭が理解した。サヨナラしたのはもう3年くらい前の話なんだけど。
どうして今更?なんて愚問。今月はアイツの誕生月。毎年この時期に、アイツを祝えなかったことを思い出すんだ。
俺ってば超バカだったから、当時は別れる時まで一番大事なモノが何なのか、わかってなかったンだよな。別れて気付いた、アイツが居なくちゃ何も出来ないってこと。
初めはお互いにきっと傷の舐め合いだった。俺もアイツも失恋した後だったし。
でもアイツは俺のことを攫ってやるって言って、抜け出せない泥濘から救い出してくれた。自分だって辛かったはずなのに、俺がどうしたら笑うのか、ずっと考えてくれてた。
いつも両腕を目一杯広げて、「おいで」って言ってくれて、力一杯抱き締めて、「好き」を全身で伝えてくれた。
アイツの優しさに甘え過ぎて、俺は自分のことしか考えてなかったんだ。
だから、これは罰。
「ブン太」が「丸井」になって、二度と俺には笑い掛けてくれなかった。
もう一緒には居られないってわかって初めて、俺はアイツに縋った。
「別れたくない」なんて無様で滑稽な話。
アイツはどんな想いで俺を見ていたんだろう。どんな気持ちで俺を突き放したんだろう。
ホントに、気付くのが遅過ぎた。
時間を巻き戻せたら良いのに、と、ふとした瞬間に思うんだ。
アイツと別れてなかったら、今頃俺はどうしてたンかな、とか、ちょっと思ってみたりする。
でも、アイツと別れて冷静になれた。それからアイツとはまた別の形でも出会ったけど、その時は俺も俺じゃなかったし、アイツもやっぱりアイツじゃなかった。
俺は今でもただのバカだから、結果的にアイツを傷付けることしか出来なかったのかな、とか、どんだけ考えても正解は見えない。
あれから随分時が経って、色んな出会いも別れもあったけど、結局俺はアイツのことを思い出す。それ程アイツに敵う奴は居ないんだって、認めるのも何か辛いけど。
付き合ってた当時は此の日記に名前さえ書けなかったけど、今なら言えるよ。
なぁ、雅治?
“俺”はお前と別れてから誰とも恋してないんだぜ?スゲェ笑える。
もう一度逢いたいなんて言わない。
でも、来年の今頃、またお前のこと思い出して泣くかもしンねぇけど、許してな。
ってことで、終わり。
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