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┗跡部へ(1-1/1)
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1 :
手塚国光
2022/10/14 06:20
どのくらい時が経っただろうか。
思い出は色褪せ遠い記憶となってしまった。
俺からお前の元を去ったはずなのに、あれからずっと忘れられず、今でもお前を思い出す。
跡部、お前にまた会いたい。
身勝手な所が変わっていないとお前は呆れるだろう。
これまで幾度となく会いたいと願ったが、お前の連絡先を失い、再会できる術がなかった。
途方に暮れ、悩み、迷い、今日に至る。
記憶の片隅にあるのは、お前が可愛がっていた猫の事、何度も別れと再会を繰り返した事、傘を贈った事。
気付いてもらえるのか、再び言葉を交わせるのか分からないが、こうして此処に言葉を残す。
一抹の望みをかけて。
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