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静かの海
┗22
22 :
不二周助
2008/02/20 02:52
>月明かり
さっきの日記を書き終わってすぐ寝てしまったらしい。跡部は僕を起こさなかったみたい。
疲れてるんだろうね、目の下にクマ。勿体無いなあ、折角綺麗な顔してるのに。なんて、これ見られたら怒られそうだ(笑)
頑張ってるキミは格好いいよ。実はすごい努力家だって事もちゃんと知ってる。
窓の外は月明かりがすごく綺麗なんだ。
一人で眺めるのはちょっと勿体無いけど、でもこんな時間も悪くないって思う。
こんな静かな夜は切り捨ててきた思い出たちが少しだけ胸が痛めたりするけれど、それもまた僕の生きてきた証。
痛みを知らない人間は、人の痛みを想えない。
苦難を乗り越えてこなかった人間は、努力の尊さを説けない。
誰かを慈しんでこなかった人間は、永遠を知らない。
そんな事を思った、今。
最後だけ容易には頷けないかな。
自己愛の延長での誰かへの愛情じゃなくて、本当の愛情を注げたら、きっと終わりがきたって永遠を見つけていると思うんだ。
僕はそれを見つけたよ。だから言える、永遠はある。
だけどそれは人に誓うためのものなんかじゃない。自分の胸の底にそっと仕舞っておくためのものだ。
声高に謳われる永遠や一生なんて興味はない。
それは自分も相手も縛ってしまう。
そんな重たいものにしちゃ駄目なんじゃないかなって、そう思うんだ。
いたくてくるしくてさびしくてせつなくて。
それでもいとしい、と。心が叫ぶ声を僕は知ってる。
それすら愛だったと、今の僕なら言える。
こんな風に思い出すのは、月があまりにも明るいからかな。
ふふ、僕らしくないね。
跡部が起きてしまわないうちにもう一回寝よう。
専属抱き枕。豪華だよね。
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