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静かの海
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227 :
不二周助
2008/06/30 14:08
最近彼を恋人、と呼ぶことに抵抗がなくなってきた僕です。
やっぱり体を重ねると感覚が変わっていくみたいだ。…爛れた感覚でごめん(笑)
彼の家に泊まって、ひたすらずっとくっついていた。シーツがよれよれで酷い有様だ。我ながら随分と堕落した生活を送ってるなあって思う。
今日学校が休みの僕は、今これを彼の部屋で書いている。体中から彼の匂いがする。
彼のつけたキスマークはもう数え切れないぐらいで、そこに触ると彼の唇の感触を思い出して背筋が震える。
枕に顔を埋めたら彼の匂いがして、内側から体がおかしくなっていく。
声を聞いていたくて、顔を見ていたくて、触れたくて。
それが満たされたらキスがしたくなって、キスしたらもっと先まで欲しくなる。
あんな台詞、初めて言った。…どきどきした。
言った瞬間に恥ずかしくて気持ちよくて体が熱くて、頭が真っ白になってぐちゃぐちゃになって何も解らなくなった。
怖い、嫌だ、出来ないと子供みたいに駄々を捏ねて、甘やかされて彼の腕の中で溶かされた。
彼は仕方ねえなと笑って、いつも通り優しくしてくれた。
だってあんなの初めてだったんだ、本当に。
羞恥プレイヤーな変態だって事は散々聞かされていたけれど、僕はここ数日でようやく彼の昔の恋人達が言った言葉を理解した。
「今までの誰よりエロい」
…うん。解る。物凄くよく解る。
僕も一応、それなりに経験人数っていうか…まあ色々してはきたと思っているんだけど、それは彼に言わせれば全部形だけの事らしい。
彼がするように、内側から侵食されて触れられる前からぐずぐずに溶かされたような事は一度あったぐらい。
こんなに感じるなんて知らなかった。
彼の手で、僕の中の変な生き物が目を覚ましているみたいな感覚。
僕でさえ知らなかった僕を、彼が起こして貪欲にさせてる。
どうして彼ってあんなに巧いんだろう。リードが上手で意地悪で、甘くて激しい。悔しいぐらい翻弄される。
体の奥がまだ熱いような、変な感じがする。あれだけしてもまだ欲しくなるなんて、僕はおかしくなったのかもしれない。
どうしよう、困る。…困る。
一番困るのは、それが嫌じゃないって事だ。
…赤裸々すぎるかな、この日記。まあいいか。
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