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静かの海
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36 :
不二周助
2008/02/26 23:29
>不純物
日記を書き終えて、ページを閉じないままでつい転寝していたらしい。…涎が垂れてなくてよかった。
今日は会えるかな。そんな事も少しは考えていたんだけど、きっと駄目だな。
あまり長い間期待するのも疲れるから、諦めは早めにつけてしまう。最近の僕の傾向。
待ち続けることには飽きた。
というか、多分向かないんだと思うんだ。じっと待ち続けている事が。
高く聳え立つ塔の上に閉じ込められているわけでも、棘に抱かれた城の中で眠りについているわけでもない。
僕には自分で歩けるこの足と、考える事のできる頭と、感じる事のできる心がある。
相手任せも状況任せも御免だ。
…なんて言いながら、容易く欲しいと口に出来るわけでもないんだけど、ね。
ギリギリまで追い詰められないと、欲しいと駄々を捏ねたりは出来ない。
最後まで駄々を捏ねられずにいた事もあったけれど、それもいい思い出。
待つのも待たされるのも好きじゃないから、特定の相手を作らないのが便利だと知った。
一期一会の基本はそこから。
寂しい夜には、彼のベッドへ潜り込む。彼は僕を拒まない。
僕が「僕」であっても、何ら拘る事無く笑って腕を差し伸べる。卑屈になるなと、そう無言で告げられている気がする。
でも彼は温かすぎて、時折そこへ帰る事に億劫さを感じもする。
殺伐とした熱が欲しい夜もある。誰かを思いきり踏み躙って傷つけたい衝動に駆られる事もある。
僕の中には常に複数の欲求が渦巻いていて、それらは互いに相反しながら監視を続けている。
ぬくもりに浸りすぎないように、誰かを無闇に傷付けないように。
この姿を彼は知らないから、結局どうしようもない日には一夜の相手を求めて彼方此方を。
安住の地はまだいらない。眠れる場所が欲しいだけで、恋愛感情が欲しいわけじゃないんだ。
さあ、今日はどこで眠ろうか。久し振りに一人寝も悪くない。
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