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静かの海
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491 :
日吉若
2009/05/22 00:16
過去の欠片を拾い集めていた。
日記の完走は間近に迫り、改めてあの人との経緯を振り返った。
奇しくも、俺達が関係性に名前をつけてから約1年。
瞬きほど短くもあり、途方に暮れる程長くもあった。不思議な時間だったように思う。
誰に何と言われようと俺はあの人を愛しく思っている。今も昔もそれは変わらない。
一つ変わったというのなら、覚悟だろうか。ある意味では衝動に駆られた恋だった。けれど確かな覚悟を備えて、今俺はあの人を守りたいと思っている。愛し、愛されたいと思っている。
考える事は山のようにあった。些細なものも、大きなものも。
周りの声に惑わされ不安を感じ、己の行いに不信感を抱きもした。
だがこうして歩みを振り返った時、答えは厳然としてここにあった。
いつかの海で、俺はあの人に果てを語った。
そうだ、果てがここならば、振り返る景色は確かに鮮やかに広がっているだろう。あの人と確かに築いてきた風景だ。それこそが証明だ。あの人を愛してきた、愛している、俺の証明だ。
欲するのは今で、連続する今は過去になり、道程になる。それをとても愛しく思う。
過去を愛しむ事は現在の冒涜ではない。今に続く道のりだからこそ愛しい。俺にとってはそうだ。
いつだってアンタが好きなんだ。
アンタにさえそう伝わるならいい。それだけでいいから、どうか伝わって欲しい。
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