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朝靄に消える笛の奏で詩
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494 :
越前リョーマ
2009/12/21 01:58
貴方が笑って呉れれば其れで良かった。時折戯れに紡がれた俺の名前を聞くだけで満足だったンだ。
(何だか逆転して居る、不可触の領域。)
一度は見送った筈の薄桃色の花弁を望み縋るなンて、本当に何遣ってンだか。一度は諦めた癖に、サ。
(感情がぶれて仕舞うのを見たく無かったンだろうか。思い出せ無いけど、)
其の温度を真に手に入れる事は叶わないンだろう。けど、今だけは。此の手が離れて仕舞う迄、貴方の隣を少しでも一緒に歩いて居られるのなら。其れ以上の倖せは、無いよ。
(既に望ンだ以上の物を貰ったから。でも欲を募らせるのが人間って云う強欲な生き物。)
鼓膜が微かに震える。瞼を閉ざして、
何が有ろうと明日は来る。声が枯れる迄、空に向けて叫ンで遣ろうか。
――、嗚呼、今日も空は澄んで居る。
俺はきっと良い人間じゃ無いンだろう。だってさ、アンタの不幸を喜ンじゃってる。
(状況を利用する何て呆れる程に図々しいね。)
押し殺した不安を飼い馴らす日は何時。
(如何しても躊躇するンだ。)
飛び立つ時が来なければ良い、何て思う俺はきっと如何かしてる。
せめて貴方が羽ばたく迄、風見鶏として夢を見ても良いですか。
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