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朝靄に消える笛の奏で詩
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6 :
越前リョーガ
2008/05/30 01:40
何時ぞやの君、御前は今如何してンのかねェ。
俺を追い掛けて追い掛けて、眩しい位に笑ったと思ったら辛そうに耐えたり。ア、そう云や泣いた顔見たのって…。
俺の何が気に入ったのか何時も俺の名前呼んで。俺は其の声聞くのが好きで、聞こえない振りしては何回も聞いてたっけ。
指が届きそうで届かない所で逃げて、コッチに走り寄って来るのを見るのが俺の御気に入りで。
でも一番覚えてンのは泣き顔で。一回しか見て無ェのにさ。
其の最後の御前の言葉がまだ残ったマンマ、泣き顔がずっと頭ン中でリピートしてンだよなァ。忘れた事は無ェ、唯の一度も。
―…声震わせてよ、御前は俺を一度も理解しようとしなかった、って。涙ボロボロ流してさ。
其れ聞いて気付いた。嗚呼、俺は唯の一度も想いを言葉にすらした事が無かったなァって。
何時から耐えてたンだろうな。一切気付け無かった俺は、最後の最後にグチャグチャに傷付けまくっちまった。
軋む胸とは裏腹に何の言葉も出て来ず、無言で見送るっつー最低な行為で。
傷付いたマンマ御前は遠くに去って行っちまいました。チャンチャン。
後悔依り懺悔に近いモンが在るが、謝る事も今更想い告げる事も出来無ェし。
此処で小さく頭下げさせてね。俺成りの謝罪と感謝だから。
もう逢えぬ君、君は今笑ってますか。
俺は相変わらず、デス。
以上、柑橘狼の懺悔混じりの呟きデシタ。
……つーか此の名前のセンスの無さは如何よ。
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