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夜行カプセル☆（special thanks)
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434 :
不二周助
2009/03/24 22:56
#ヤキモチを
……妬かれたい、らしい。
「え？」って言っちゃった、思わず。
妬いてると思うんですが、物凄く。
それこそ、飽きること無く妬いてるんじゃないだろうかと。
むしろ呆れられるくらいに。
彼は好意を隠さない。
半分以上はワザとなんだろうというくらい、僕の前で、誰それが可愛いとか格好いいとか呟いてる。
下手すると最後には「お前も見習えよ」が付いてくる。
それに対して僕は、しょんぼりしたり怒ったりするんだけれど。
でも本当は、ヤキモチを妬く事も苦手項目の一つだ。
妬いてない、ワケじゃない。
妬いていることを、上手に言葉に出来ない。
「ヤキモチ」と「文句」の境目が分からないから、今日も彼にちょっと注意された。
顔色を伺う癖は良くないんだ、知ってる。
でも治らない、…直ぐには。
どうやって治そうかな、早い方がいいけど。
その反対の、ヤキモチを妬かれる…コトに関しては、九割諦めてる。
だってどう考えても、今の僕の中に彼にヤキモチを妬かれる要素があるとはとても思えないもんね。
誰がどう見ても、むしろ彼本人が見ても…彼に夢中なのは、太陽が東から上がるのと同じくらい分かりやすい。
それに万が一そんな事態に陥っても、彼がその姿を見せてくれるとは…とても思えないし…さ。
夜は、いつもの別荘へ。
昨日のWデートで使ったのと違うこの部屋は、彼のご自慢・こたつが置いてある。
最近は、「彼がこたつとランデブーに出かける→仲を裂こうと僕が追いかける」という嫌な図式が成り立っている気がします。
せっかくの2LDK、堪能するのはこたつがしまわれる春になってから…かなあ。
それまでは、しょうがない、この複雑な三角関係でも我慢するよ。
この部屋で彼が見せてくれる様々な表情は、僕の宝物だから、それが充分すぎる対価、だよね。
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