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ねがぽ的LoveLetter
 ┗11

11 :木手永四郎(TL)
2009/07/22 12:28

午前の部活を早めに切り上げて昼休みを前倒しに設定。
こんな事が出来るのも部長の特権かと、足早に部室を後にした。
昼飯を買いに行く訳じゃないですよ。
俺の足は屋上へと向かい進む。
コートからでも見られる…其れは解っていましたけど。
何となく、一人で見たかった。

ただ、惜しむらくは天候が悪かった。
時間が遅かったのかも知れない。
部室に居る間に昼間の暗闇は過ぎてしまったのか…
ホワイトアウトした空に黒い太陽は見当たらない。
残念だ…と心の中で呟きながらフェンスに背を預け腰を下ろす。
冷えた汗が背に伝い気持ち悪い。
次に見られるのは26年後…でしたかね。

彼の地では欠けた太陽が見えたでしょうか?
三日月形の木漏れ日に、出会えたでしょうか?
あぁ、今何をしているだろう…
無意識の内に過る思考に気付き、鼓動が跳ねた。
其れと同時にフェンスも音を立て俺を引き戻す。

…俺は今、何を思った?

解らない。
白昼夢でも見ていたのか?
最近の俺はどうかしているのかも知れない。
夏、だから。
全てこの暑さの所為にしてしまおうか。


今日の部活は終わりにしよう。
今はただ、こうして空を眺めて居たい。

__________

今し方、メールが届きました。
日蝕は見られなかったと告げればお裾分けにと添付された画像が。
…優しい子だ。
キミに幸あれと、遠い地から願う。

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