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月とネオン
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245 :
跡部景吾
2009/02/27 20:33
バレンタインデー。
まぁ、毎年の事ながら氷帝テニス部の部室、コートには朝から雌猫共が群がる。
部内で誰がいくつ貰っただの、誰が一番沢山貰っただのギャーギャー言っていたのは向日だったか。
朝から練習にならない。
そんな中、俺は鞄の中にある一つのチョコレートに意識を向けながら1日過ごしていた。
バレンタインデー前日、忍足から貰った小さい包みだ。
バレンタインデー当日、自慢じゃねぇが俺も忍足も尋常じゃない人間に毎時間囲まれ、あり得ない数の包みを受け取る。
愛想のいい忍足だ、俺とは違い丁寧に受け答えもするだろう。
そんな事を察して前日によこしたと思った。
敢えて包みも小さい物を選んだんだろう。
バレンタインデーなんてのは面倒だと思っていた。
だが、その包みに思いを込めて渡す気持ちが少し理解出来たような気がする。
その思いに答える事は出来ないが、その思いを鬱陶しいとは思わくなった。
そういう気持ちを今は楽しむ余裕が、俺にはある。
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