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ヒヨコのたまご
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262 :
幸村精市
2007/06/12 21:14
今日もいつも通り部室の扉を開けると何だか妙に騒がしい。
何を騒いでいるんだ…と視線をやれば、赤也と丸井が言い争っていた。
「絶対丸井先輩のせいっすよ!」
「いんや、お前だ。こないだのあれのせいだろい?」
俺が来たのに気が付いていないのか、そんな訳の分からないやり取りを繰り返す赤也達。
「何をそんなに騒いでいるんだい?」
後ろからのんびり声をかければ、大げさなくらい肩を揺らして振り返る彼ら。
「は、ハハ…なんでもないっすよ?ねぇ丸井先輩?」
冷や汗を浮かべて取繕うとする赤也に、何かあるなと近付こうとした次の瞬間、
>何か黒いものが丸井に向かって飛んできた
途端に悲鳴をあげて逃げ回る赤也達。
…何となく想像が付いた。黒いあいつにこんなところで会うとは思ってもみなかったよ。
お仕置きは後にするとして、どうにかしないといけないな…と、逃げ回る二人を尻目に思案していると、
「うるさいぞ、部室で何を騒いでいる!」
怒鳴り声と共にタイミングよく現れる真田。
「ああ、真田…丁度よかった。」
にこやかに近付く俺に盛大に眉間に皺を寄せた真田が俺に視線を移す。
そんな真田の状況はスルーして何の説明もせず一言。
>「今すぐ脱げ」
騒々しかった部室が一瞬にして静まり返った。
「な、何を突然…」
と、頬を赤くしてうろたえる真田につかつかと近寄り問答無用で足払いをかけて押し倒す。
あ?言っておくけど別に真田を襲いたかった訳じゃないよ?
倒れた真田の足から靴を剥ぎ取ると、壁を素早く移動していた黒い塊めがけて渾身の力を込めて投げつけた。
真田の靴と共に床へ落下する黒い物体…
>瞬 殺 ☆
さすが俺。
満足気に靴を拾い上げ
「ありがとう、叩くものが無くて困っていたんだ。」
何事も無かったかのように笑顔で返却。
もちろん後始末は赤也と丸井にやって貰ったよ。
ちなみに2人のメニューが増えたのは言うまでもない。
さて、そろそろ私信を返さないといけないな。
バトンにも答えないといけないし…取り合えず今日返せるだけ返すか。久しぶりに時間もあるしね。
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