不肖この幸/村、言うも愚かな思い上がりをしておりました…!お館様の為に戦へ邁進する日々で何時の間にか、槍を振るえなくなる事を恐れていた。腕が使えなくなれば、槍を持てなくなればお館様を御守りする事叶わぬと。嗚呼、違う。そうではなかった。お館様。某の身は、魂は、お館様に全て捧げたも同然。己の肉体など如何でもいい、武/田/軍の天下こそが某の夢。なればたとえ両腕を切り落とされようと構わぬのだ。腕が無くとも脚が有る、終は敵の喉元を噛みちぎるだけの牙さえ有れば。さあお館様、この戦勝鬨を上げましょうぞ!