見て、クラウド。雪、ふわりふんわり、空から静かに降りてくるの。不思議だね。わたしには見られないと思ってた。雪って、こんなにつめたくて、あたたかくて、きれいで、せつないって知ってた？あなたと一緒に見たいよ、クラウド。あなたに逢いたい。

もう今年も終わるんだなって思ったらさ、お前に会いたくなったんだ。一緒に過ごしたのはもう何年も…何年も前なのにおかしいよな。あーあ。もっと色々訊いとくんだった。もっと色々話しとけば良かったよ。佐為──オレは今でも囲碁を続けてる。お前を超える相棒にはもう出会えないと思うけど、また作れるかな。トモダチ、ってやつ。

身長167cmって言い張っていいだろ。一々1mmの誤差なんて指摘すんじゃねぇよ、みみっちぃ。良くみせようとしてるんじゃない。デカい男になりたいんだ。脇目も振らずに前だけを見て歩いて行ける、信念を曲げない男に。だから、なあ、たった1mmくらい背伸びすることを許せよ。

大丈夫だ、心配すんな。分かってる、判ってる、解ってる。大事なもんは何時も心の中に取っとくもんだろ。忘れねェよ。男なら、自分の決めた信念は絶対に曲げねェ。

この出逢いを何て言ったらいいか分からない。奇跡？偶然？運命？タイミング。歯車が噛み合った。初めまして、それから──…あいたかった。ずっと俺は、お前を捜してたんだ。