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794.寿司好きのシェパードとかき氷の森(保存)
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松_野_カ_ラ_松(お_そ_松_さ_ん)
2015/12/03(木) 22:20
俺は一 ̄松のことが大好きだ。ああ……勘違いしないでくれ。勿論、他の兄弟のことも愛している。俺を待つカ ̄ラ ̄松ガールのことだって愛している、君を泣かせたりなんかしないぜ。
一 ̄松は……そう、優しいヤツなんだ。今日だって、優しかった。
朝起きたとき、お ̄そ ̄松兄さんが居なかったんだ。普段は一番寝坊してるのにな。俺たちは六つ子。六人で一つなのに布団の中には五人しか居ない。いつもはなんとも思わないことなのに、それが妙に悲しくて。でも俺は次男、涙は闇に葬った男だ……虚空を見つめて思考の沼へと落ちていった……。
「ねえ」
その沼から引き上げてくれたのは、一 ̄松だった。一 ̄松はいつも通りの顔で、俺を見つめている。
「お ̄そ ̄松兄さんが居ないのなんていつものことじゃん」
語弊がある言い方だが、俺にはちゃんと伝わった。その後も一 ̄松はボソボソと何か言っていたが、あまり覚えていない。安心して俺がまた眠ってしまったからだ。ただ、「いつも通りで良いんだよ」と呟く声だけは覚えている。
なあ、一 ̄松。
俺のことを助けてくれてありがとうな。兄なのに情けないな。
多分それを口に出したら「別に。知らない」とか返すんだろうな、きっと。
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