スレ一覧
┗
794.寿司好きのシェパードとかき氷の森(保存)
┗133
133 :
松_野_カ_ラ_松(お_そ_松_さ_ん)
2015/12/18(金) 21:45
昨日の話。
皆で頼んだ品の中に石焼きステーキがあったんだ。焼いた小石が詰まった上に一口大のカットステーキがあって。あっという間に大部分を兄弟達に食われた。
頼んだのが後半だったせいか、その時の俺はそこそこ酔ってたんだ。箸を伸ばして摘まんだのは小石。ん?と首を傾げてつついてたら「カ_ラ_松それ石だから!」とチ_ョ_ロ_松にツッコまれた。お_そ_松兄さんはそれ見て爆笑し始めた。
その流れから行動を起こしたのは意外にも一_松だったんだ。じろ、と俺のことをいつもの目付きで見つめた。
「……おい」
「あっ、はい」
「あーんしてやるよ」
まばたき数回。何を言われたか、しばらく理解が出来なかった。酔いでボヤボヤとした視界の中で一_松が箸で肉を摘まむ。
「あーん」
言われて、箸が既に目の前にあるのに気がついた。へらりと笑う。弟が、優しい!
「へへ……ク_ソ_松」
ああ、一_松がとても嬉しそうに笑っている!己も嬉しく思いながら口の中に肉を入れる、と。
硬かった。食材の硬さじゃなかった。
「えっ、えっ?」
「ばーか」
口の中の物を吐き出す。小石だった。
「なんで口の中に入れるまで気付かない訳?馬鹿なの?」
お_そ_松兄さんの笑い声が一層大きくなる。事態を飲み込むのに、数秒掛かった。
……確かに俺は馬鹿なのかもしれなかった。
[
削除][
編集]
[
設定]