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794.寿司好きのシェパードとかき氷の森(保存)
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eたoいhちeょoうh(実/況)
2016/10/10(月) 18:26
え新ふ参び兵ーが親孝行したいって話。
「たいちょーう」
休みの日、いつもは寝ているえ新ふ参び兵ーが珍しく起きて私服を着ていた。
「出掛けましょう!」
そうして目的も分からず連れ出された俺はえ新ふ参び兵ーに引っ張られるまま付いていった。
「シフォンケーキ」
気が付いたら俺はお洒落な店に居て、目の前にはシフォンケーキと紅茶が置いてあった。え新ふ参び兵ーのは紅茶のシフォンケーキ、俺のはりんごのシフォンケーキらしい。
「一回行ってみたかったんですよ、ここのお店」
でも男一人じゃ寂しいでしょう?とはにかんだ奴に俺は呆れた。男二人だって大して変わらないし、むしろ悲しくなるだけなんじゃないだろうか。
「今回の目的なんですけどー」
「シフォンケーキじゃねえのかよ」
もしゃもしゃと頬を膨らませて食べるえ新ふ参び兵ーは俺のツッコミを無視して話を続けた。
「親孝行が、したいんですよね!」
「突然だな」
昨日寝るときに思い出したらしい。
「今日、俺の親の結婚記念日なんですよ!」
「だから親孝行したいと」
「ええ!」
何がいいですかね?と聞いてくるので首を傾げて考える。
「……やっぱ、一番欲しいものあげたらいいんじゃねえの?」
「隊長は今何が欲しいんですか?」
「もこもこするスリッパ」
「女子か!」
この後色々見て回ったのだが、結局花になった。
「やっぱりね、食えないもの供えても喜ばないですよねー。ガハハ!」
色とりどりの花の入ったカゴをお墓の前に備えたえ新ふ参び兵ーは俺に向かって楽しそうに笑いかけたのだった。
「結婚記念日、おめでとうございます!」
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