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アーサーへ。
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14 :
独
08/03-01:21
◇要素が強いので注意。
アーサーへ。
何となく、お前がくれた手紙を最初から読み返してみた。
最初の頃のお前は、何時見ても刺々しい。何だか全体的に、つんつんしている。
だが、思えばその頃から微かに見えていた可愛さだけは今も変わらなくて、俺の大好きな瞳の色も、相変わらず何時の時でも綺麗で嬉しくなった。
さて、アーサー。
お前はきちんと寝ているだろうか。苦しかったり、辛かったりしていないか?
その後は、どうだろうか。
心配はしなくていいと言われているのであまり心配はしたくない。
だが、やはり無理だ。お前が大切だから、どうしても心配をしてしまう。
お前の何が一番心配かと言うと、やはり心が心配で、お前が今もし辛い、苦しい。そんな感情に襲われていたらどうしようかと頭に過る度に、どうにか力になりたくて胸が痛くなる。
お前が俺が思う程に弱い人間ではないのは知っているが、お前が知っているよりも遥かに度を越した心配性な俺は、色々な事が次から次へと心配になってしまって仕方がない。
だが、心配性だからこそ、きちんと構えていられる部分もある。
心配の種類が違うと言えばいいだろうか。
心配しすぎてどうしようどうしよう、ではなく、お前が傷付いたり、心が辛くなるのが心配だから、そうだな、辛くなったら何時でも飛び込んで来い、と言うことだ。
何度も何度も言っているこの言葉。届いているだろうか。
決して一人で抱え込まないで欲しい。
悩む時も、辛い時も、苦しい時も。勿論楽しくて嬉しくて、幸せな時も、何時でも一緒だ。
隣で手を握っているから、寄り掛かって来い。
お前の心の側に、何時か立たせて欲しいな。
本当に大切な俺だけの愛しい人。
とにかく。
今日、お前がゆっくり寝れますように。
おやすみ、アーサー。
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